ギター(初心者)の選び方|種類・弾きやすさ・初心者セットで選ぶ
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まず分かれ道は「鳴らし方」の三択
はじめてのギター選びで遠回りしないために、いちばん最初に決めておきたいのは色でも価格でもなく、どう音を出すかです。ギターは弦の素材とボディ構造で、大きく三つに分かれます。ここを取り違えると「買ったのに弾きたい曲が弾けない」「夜に練習できない」といったズレが起きます。
- アコースティックギター(アコギ):金属(スチール)弦を張った、おなじみの形。本体だけで音が出て、コードをかき鳴らす弾き語りやポップスの定番です。J-POP のコピーや弾き語り動画でよく見るのはこのタイプ。
- クラシックギター(ガットギター):ナイロン弦で、音は柔らかく温かい。指先への当たりがやわらかく、クラシックやボサノバ、指で爪弾くフィンガースタイルに向きます。ネック幅はやや広めです。
- エレキギター:アンプにつないで初めて本領を発揮するタイプ。バンド、ロック、エフェクターでの音作りはこれ。逆に言うとアンプとケーブル(シールド)が無いと、ほぼ生音のような小さな音しか出ません。
「弾きたい曲・好きなアーティストがどのタイプを使っているか」を起点にすると、まず外しません。アコギ系の弾き語りが好きならアコギ、静かで繊細な音やクラシックならナイロン弦、歪んだバンドサウンドが好きならエレキ、という単純な対応で十分です。
迷ったら、本体一本で完結するアコギから入る人が多いです。エレキは「本体+アンプ+ケーブル」とセットで初めて成立する、と覚えておくと予算ミスを防げます。本記事は一般的な情報提供で、価格や仕様は時期・店舗で変わるため、最終確認は店頭や各公式情報で。
挫折の正体は「弦高」――弾きやすさの中身
初心者が一週間でやめてしまう原因の多くは、才能でも根気でもなく単純に押さえにくいギターを選んでしまったことです。「弾きやすさ」は感覚的な言葉に聞こえますが、中身を分解すると次の三つにほぼ集約できます。ここを知っておくと、店頭やレビューで見るべき点がはっきりします。
弦高(げんこう)――いちばん効く一点
弦高とは、弦と指板(フレットの上)の距離のこと。ここが高いと、コードを押さえるのに強い力がいり、指先がすぐ痛くなって音もビビらず鳴りません。安価すぎる出荷状態のまま調整されていないギターは、この弦高が高めで放置されていることがあり、それが「安物は弾きにくい」と言われる正体です。逆に言えば、ある程度きちんと調整して出荷される販売元のものを選ぶ、あるいは買ったあとに弦高を下げてもらえば、同じ価格帯でも弾き心地はぐっと変わります。
ネックの太さ・握り――手との相性
ネックの太さや形は好みが分かれます。一般にクラシックギターはネック幅が広め、アコギ・エレキはやや細めの傾向。手が小さい人や女性は、細めネックのモデルだと指が回しやすく感じることが多いです。こればかりは握ってみないと分からないので、可能なら一度手に取るのが理想です。
スケール(弦長)とボディサイズ
ギターには「スケール」という弦の長さの規格があり、短いほどフレット間隔が詰まって押さえやすくなります。子どもや小柄な人、手が小さい人には、標準より一回り小さいミニギターやショートスケールのモデルが抱えやすく、結果として続けやすいです。「大きすぎて構えるのがつらい」も立派な挫折要因なので、体格との相性は侮れません。
| 弾きやすさの要素 | 初心者に与える影響 | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 弦高 | 高いと押さえづらく指が痛い・音が鳴らない | 調整済みで出荷される・低めに設定できるもの |
| ネック幅 | 太いと小さい手では指が届きにくい | 手が小さいなら細めネック寄り |
| スケール/サイズ | 大きすぎると構えるのが苦痛で続かない | 小柄・子どもはミニ/ショートスケール |
| 弦の素材 | スチールは指が痛くなりやすい | 痛みが不安ならナイロン弦から |
初心者セットの中身を分解する
「初心者セット」は、何を揃えればいいか分からない最初の段階では非常にありがたい買い方です。ただしセットの内容は商品ごとにバラバラで、後から「あれが入っていなかった」と買い足すこともよくあります。中身を一度分解して、必須・あると便利・タイプ別に必要、を切り分けておきましょう。
| 付属品 | 役割 | 重要度 |
|---|---|---|
| チューナー | 弦の音程を合わせる。これが無いと正しい音で練習できない | 必須 |
| ピック | かき鳴らし・単音弾きに。消耗品なので複数欲しい | 必須に近い |
| 予備弦 | 練習中に切れることがある。種類・太さの確認も | あると安心 |
| ケース/ギグバッグ | 保管・持ち運び・ホコリよけ | あると便利 |
| スタンド | 立てかけ転倒による破損を防ぐ。出しっぱなしは練習頻度も上がる | あると便利 |
| カポ | キーを変えて弾ける。弾き語りで活躍 | 慣れてから |
| アンプ+シールド | エレキは必須。これが無いとほぼ音が出ない | エレキは必須 |
特に見落としやすいのが、ピックは消耗品で割れたり失くしたりすること、そしてチューナーの存在です。チューナーが無いと音程が合わず、いくら練習しても「なんだか変な音」のまま上達しません。スマホアプリのチューナーでも代用できるので、最低限ここだけは確保しておきましょう。
セットの「点数の多さ」は必ずしも質ではありません。30点セットでも本体の調整が甘ければ弾きにくいまま。点数より「本体がきちんと弾ける状態か」「必須品(チューナー・ピック)が入っているか」を軸に見ると、判断がぶれません。
エレキを選ぶ前に知っておく「アンプ問題」
エレキギターでいちばん多い勘違いが、「本体だけ買えば音が出る」という思い込みです。エレキは本体単体だと、弦をはじいてもか細い生音しか鳴りません。アンプ(増幅器)にシールド(ケーブル)でつないで初めて、あの太い音が出ます。つまりエレキは実質「本体+アンプ+シールド」の三点セットが最低ラインだと考えてください。
自宅で弾くなら小型・ヘッドホン対応アンプが鍵
自宅練習が前提なら、アンプ選びはむしろ本体より生活への影響が大きいかもしれません。注目したいのがヘッドホン端子のある練習用アンプ。これがあると、ヘッドホンをつなげば外にほとんど音が漏れず、夜でも周囲を気にせず弾けます。集合住宅でエレキを選ぶ人の多くがこのスタイルです。
歪み(ひずみ)が内蔵されているか
ロックらしい歪んだ音を出したいなら、アンプ側に歪み(ディストーション/オーバードライブ)の機能があるかを見ます。入門用の小型アンプの多くはクリーンと歪みを切り替えられますが、機種により表現の幅が違います。最初から大量のエフェクターを揃える必要はなく、まずはアンプ内蔵の音で十分楽しめます。
エレキの初心者セットは「アンプ・シールド込み」と「本体のみ」が混在しています。セット内容にアンプとシールドが含まれているかを必ず確認を。後から別々に揃えると割高になりがちで、すぐ弾けない期間も生まれます。
音と近所――集合住宅での現実的な付き合い方
ギターは「音が出る」のが当たり前の楽器なので、住環境とのすり合わせは早めに考えておくと安心です。タイプによって音量の出方がまったく違うので、自分の住まいと練習時間帯に合わせて選ぶのが賢明です。
- アコギ・クラシック:本体から直接、それなりの音量で鳴ります。マンションや住宅街では、夜間・早朝の生音は避けたいところ。サウンドホールに差し込む弱音器(サイレンサー)や、ボディが空洞でないサイレントギターを使えば、音量を大きく抑えて練習できます。
- エレキ:前述のとおり、アンプにつながなければ小音量。ヘッドホン対応のアンプを使えば、夜でも近所をほぼ気にせず弾けます。静かに練習したい派には、実はエレキ+ヘッドホンが相性の良い選択になることもあります。
音量だけでなく、続けるうえでの体のケアも頭の片隅に。最初は指先が痛くなったり固くなったりしますが、これは多くの人が通る道で、続けるうちに和らいでいきます。とはいえ無理は禁物で、長時間の練習や不自然な姿勢は手首・腕・肩・腰の負担になります。こまめに休み、正しい姿勢を意識し、痛みやしびれが続くときは無理をせず医療機関に相談してください。
弦交換時は、巻きすぎで切れた弦の先端が飛んでけがをしないよう注意を。エレキの機材は電気を使うので、タコ足配線や水濡れにも気をつけましょう。安全に配慮して、楽しく長く続けるのがいちばんです。
木の楽器ならではの保管とメンテ
ギターは木でできた繊細な楽器で、温度と湿度の変化に意外と弱いという点は、家電を買う感覚とは少し違うところです。長く良い状態で付き合うために、保管の基本だけ押さえておきましょう。
- 直射日光・高温を避ける:夏場の車内放置は厳禁。木が反ったり、接着が剥がれたりすることがあります。
- 湿度に配慮する:極端な乾燥はひび割れ、多湿はネックの反りやカビの原因に。ケースに乾燥剤や湿度調整剤を入れておくと安心です。
- 転倒を防ぐ:壁への立てかけは倒れて破損・けがのもと。スタンドや安定した場所で保管を。出しっぱなしにすると練習頻度が上がるメリットもあるので、安全なスタンドは投資価値ありです。
- 弦は消耗品:弾くうちに錆びたり音がくすんだりするので、定期的に交換を。小さな子どもがいる家庭は、ピックなど小さな部品の誤飲やコードの引っかかりにも気を配りましょう。
こうした手入れは難しいものではなく、習慣にしてしまえば自然にできます。最初に良い保管環境を整えておくと、楽器のコンディションが安定して、結果的に弾きやすさも長持ちします。
子ども・小柄な人へのサイズの考え方
ギターを子どもに買ってあげたい、あるいは自分が小柄で標準サイズに不安がある――そんな場合は、サイズ選びが続くかどうかを大きく左右します。体に対して大きすぎるギターは、構えるだけで疲れ、コードに手が届かず、上達する前に嫌になってしまいがちです。
- ミニギター/ショートスケール:標準より一回り小さく、抱えやすくフレットにも手が届きやすい。小柄な大人のサブ機としても人気です。
- ナイロン弦のクラシック(ミニ):指先が痛くなりにくいので、はじめての子どもにやさしい組み合わせ。柔らかい音色も子ども向けです。
- 成長に合わせた見直し:子どもは体が大きくなるので、最初から高価なものを無理に買わず、サイズアップのタイミングで見直す前提で選ぶのも一つの考え方です。
「弾きやすいサイズで、まず音を出す楽しさを味わう」ことが、子どもにとっても大人にとっても継続のいちばんの近道です。サイズが合っていれば、安価な入門機でも十分に楽しめます。
ケースごと置ける場所があるか、買う前に測っておく
ギターは「買ったけれど置き場所がない」という失敗が起きやすい楽器です。カタログの写真だと机の上の小物のように見えますが、実際のドレッドノート型アコースティックは全長がだいたい1メートルを超えます。しかも本体だけでなく、ソフトケースやハードケースに入れた状態、スタンドに立てた状態で場所を取ります。買う前に、メジャーで実際の空間を測っておくと後悔が減ります。
測っておきたい三つの寸法
確認するのは、全長・ボディの最大幅・ボディの厚み(サイド板の高さ)の三つです。全長は壁掛けやスタンド設置のときの縦方向、ボディ幅はケースを床に寝かせたときの占有面積、厚みはクローゼットの隙間や机の下に押し込めるかどうかに効いてきます。特にアコースティックのドレッドノートはボディ厚が指三本分ほどあり、「薄いと思っていたら本棚の前に立てられなかった」ということが起きます。
| タイプ | おおまかな全長感 | 置き場所で問題になりやすい点 |
| ドレッドノート(アコギ) | 1メートルをやや超える | ボディが厚く幅も広い。スタンド設置時の前後の張り出しが大きい |
| フォーク/OOO型 | ドレッドノートとほぼ同等 | 全長は変わらないので、置き場所の節約にはなりにくい |
| クラシック | ドレッドノートと同程度 | ネックの幅が広く、壁掛けフックの受け幅を確認したい |
| エレキ(ストラト系) | アコギよりやや短め | 本体は薄いが、アンプとシールドの置き場が別に必要 |
| ミニギター/トラベル系 | ひと回り小さい | 置きやすいが、既製ケースの適合サイズが限られる |
ケースはギターの「二回り外側」だと考える
意外と見落とされるのが、ケースに入れた状態の寸法です。ハードケースは本体の周囲に緩衝材と外殻が付くので、全長も幅も本体より数センチずつ大きくなります。クローゼットの奥行きぎりぎりに収めるつもりだった、という計画は崩れがちです。ソフトケース(ギグバッグ)は柔らかいぶん融通が利きますが、それでもポケット部分の膨らみがあります。「本体寸法+ケースの厚み」で場所を確保すると考えておくと安全です。
壁掛けとスタンド、どちらが現実的か
省スペースという意味では壁掛けが有利ですが、賃貸だと石膏ボードに穴を開ける前提のフックが使えないことがあります。ピンで留めるタイプの壁掛け金具もありますが、耐荷重の記載を必ず確認してください。アコースティックはエレキより軽いとはいえ、落下すればネックの接合部やヘッドが割れます。床置きスタンドを使うなら、ギターの前後にはみ出す脚の長さも測っておきます。折りたたみ式のAスタンドは接地面が広く、通路に置くとつまずきの原因になります。
エレキは「本体より周辺機器の設置面積」が問題になる
エレキを選んだ場合、置き場所の主役は本体ではなくアンプです。入門帯の小型アンプでも一辺が30センチ前後の箱で、上に物を置くと放熱や振動の面で好ましくありません。さらにシールドケーブルは長さがあり、床を這わせると足を引っかけます。座って弾く位置・アンプの位置・電源コンセントの位置を三点セットで先に決めておくと、部屋の中でギターが浮かずに済みます。ヘッドホンアンプ型の小型機器を使う場合は設置面積の問題は小さくなりますが、代わりにアンプ内蔵の便利さは諦めることになります。
湿度管理の観点からも置き場所は重要です。エアコンの吹き出し口の真下、窓際の直射日光が当たる場所、暖房器具のそばは避けたいところ。木材が急激に乾燥・膨張すると、ネックの反りやトップ板の変形につながります。「空いているから」ではなく「温度と湿度が安定しているか」で場所を選んでください。
本体だけでは音が出ない――同時に要る物、後回しでいい物
初心者セットが人気なのは、「何が要るのか分からない」問題を丸ごと解決してくれるからです。ただしセットの中身は玉石混交で、すぐ使う物と、しばらく出番のない物が混ざっています。ここでは、なくて困る物と、勧められがちだけれど優先度の低い物を分けて考えます。
これがないと練習が止まるもの
- チューナー:最優先です。ギターは弾くたびに音がずれる楽器で、狂ったまま練習すると耳が正しい音程を覚えられません。クリップ式が扱いやすく、ヘッドに挟んで振動を拾うので、周囲が騒がしくても反応します。スマホアプリでも代用できますが、マイクで拾う方式なので静かな環境が前提になります。
- 替えの弦:初心者ほど弦を切ります。押さえ損ねてチョーキングした、巻き取りを失敗した、という理由で1弦が切れることは珍しくありません。ストックがないと、切れた日から練習が止まります。買った日にもう一組用意しておくと安心です。
- ピック:消耗品であり、かつ紛失品です。厚さの違うものを何枚か持っておくと、自分に合う硬さが分かります。薄めのものはコード弾きで引っかかりにくく、厚めのものは単音弾きで狙いやすい傾向があります。
- エレキならシールドケーブルとアンプ:エレキは本体だけでは実用的な音量が出ません。シールドは短すぎると座る位置が制限されるので、部屋で使うなら少し余裕のある長さが扱いやすいです。
あると練習の質が変わるもの
必須ではないけれど、早めに手に入れると上達に効くものがあります。メトロノームは、コードチェンジが遅れる癖を自覚させてくれます。スマホアプリで十分です。カポタストは、歌の音域に合わせてキーを変えるための道具で、弾き語りをしたい人には早い段階で必要になります。ギタースタンドも地味に効きます。ケースにしまうと出すのが億劫になり、練習頻度が落ちるからです。「手の届く場所に出しっぱなし」の状態を作れるかどうかが、続くかどうかの分かれ目になることは多いです。
勧められがちだが、最初は要らないもの
| アイテム | 後回しでいい理由 |
| ハードケース | 持ち運ばないなら過剰。家で弾くだけならソフトケースかスタンドで足りる |
| 多機能エフェクター | 音作りの前にコードが押さえられるようになるほうが先。アンプ内蔵の歪みで当面足りる |
| ストラップ(弾き語り前提でない場合) | 座って練習するうちは使わない。立って弾く段階になってから選べばよい |
| 高価な弦 | 張り替え頻度が高い初期は、標準的なものを何度も交換して慣れるほうが得るものが多い |
| クロス以外のケア用品一式 | ポリッシュやオイルは、まず必要になる時期まで間がある。乾拭きのクロスがあれば当面十分 |
セットの中身を見るときの目線
初心者セットの点数の多さは、そのまま価値ではありません。「点数が多い=一点あたりの質が下がる」ことも起こります。特にチューナーとシールドは、質の差が練習のストレスに直結する部分です。チューナーの反応が鈍いと合わせるのに時間がかかり、シールドの接触が悪いと音が途切れて原因探しに時間を取られます。セット内容を見るときは、点数ではなく「チューナーが単体でも通用するものか」「シールドの長さは実用的か」を見てください。
弦交換用のストリングワインダーとニッパーは、地味ですが早めにあると助かります。ペグを手で回し続けるのは想像以上に時間がかかり、余った弦の先端は指を刺します。この二つが入っているセットは、実際に使う場面を想定して組まれていると考えていいでしょう。
店頭でも商品ページでも、この順に見ていく
初めてのギター選びは、見るべき項目が多すぎて何から手を付ければいいか分からなくなります。優先度の高い順に並べたので、上から潰していってください。前半でつまずいたら、後半は見なくても候補から外して構いません。
- 種類が目的と合っているか弾きたい曲がバンドサウンドならエレキ、弾き語りならアコースティック、クラシックやボサノヴァならナイロン弦。ここがズレると、いくら弾きやすい個体でも「弾きたかった音が出ない」という根本的な不満が残ります。最初に決め切ってください。
- スケール(弦長)とボディサイズ手が小さい、身体が小さい、という自覚があるならここが二番目です。フルサイズを無理に選ぶと、ローポジションのコードで指が届かず、届かないことを「自分に才能がない」と誤解して辞めてしまいます。ミニギターやショートスケールという選択肢を最初から視野に入れてください。
- 弦高とネックの状態店頭なら12フレット付近で弦と指板の隙間を見て、実際に押さえてみます。通販なら「調整済み」「出荷前検品」の記載を探します。弦高が高いままだと、Fコードどころか単音を押さえるだけで指が痛み、練習時間が伸びません。ここが挫折の最大の原因です。
- ナット幅とネックの厚みクラシックギターはナット幅が広く、アコースティックやエレキは狭めです。指が太い人には広いほうが押さえやすく、手が小さい人には狭いほうが有利。ここが合っていないと、隣の弦を触ってしまう・親指が回らない、といった慢性的な弾きにくさが続きます。
- 本体重量座って弾くうちは意識しませんが、立って練習を始めると効いてきます。特にエレキは木材の密度で重量差が大きく、重い個体は30分立って弾くと肩が悲鳴を上げます。商品ページに重量記載があるかどうかも、情報を出す姿勢の目安になります。
- 付属品の中身と実用度セット品ならチューナー・シールド・替え弦が入っているかを確認します。ここが抜けていると、届いた日に音を合わせられず、練習開始が数日ずれます。エレキでアンプなしのセットは、家で音を出す手段がないまま届くことになります。
- 電源と接続の条件(エレキ・エレアコの場合)アンプの電源方式、ヘッドホン端子の有無、エレアコならプリアンプの電池規格を見ます。ヘッドホン端子がないアンプを集合住宅で使うと、夜に音を出せず結局弾かなくなります。エレアコの電池が特殊規格だと、切れたときにすぐ手に入りません。
- 保証と初期調整の対応ネックの反りや弦高は、届いてから調整が必要になることがあります。購入店が調整に応じるか、初期不良の期間はどれくらいかを見ておくと、「届いたけれど弾けない」状態から抜け出す道が確保できます。
商品ページの写真だけで弦高を判断するのは危険です。撮影は新品時のもので、輸送中や在庫期間中に木材が動いていることがあります。届いたら真っ先に、12フレットで弦を押さえたときの抵抗を確かめてください。明らかに硬い、押さえても音がビビる、という場合はネックか弦高の問題なので、自己流でトラスロッドを回す前に相談したほうが安全です。
試奏できるなら、この三つだけは触る
店頭で試せるなら、上手に弾く必要はありません。開放弦を鳴らす、1フレットを全弦バレーで押さえる、ネックの裏を親指でなでる――この三つで判断材料が揃います。開放弦の響きでボディの鳴りが分かり、バレーで弦高とナット幅の相性が分かり、ネック裏の感触で握りやすさが分かります。恥ずかしければ「初心者なので押さえ心地だけ確かめたい」と伝えれば、店員はむしろ的確な提案をしてくれます。
楽器店の一年の波と、入門ギターの買い時
ギターは家電のように毎年きっちりモデルチェンジする商品ではありません。定番の入門モデルは何年も同じ型番で作られ続けることが多く、「新型を待つ」という戦略があまり機能しない分野です。そのぶん、狙うべきは需要の波と在庫の入れ替わりのほうになります。
春先は在庫が動くが、選択肢も減る
入学・進学のシーズンである春は、入門ギターがもっとも売れる時期です。楽器店も学生向けの企画を組むので、初心者セットの品揃えは厚くなります。一方で、人気カラーや小さめサイズは早く動くため、「候補にしていた色だけ在庫がない」ということが起きやすい時期でもあります。春に買うつもりなら、シーズンが本格化する前に候補を絞っておくと選びやすくなります。
ボーナス期と年末は、周辺機器のほうが動く
夏と冬の商戦期は、アンプやエフェクターといった機材の企画が増える傾向があります。エレキを検討していて、本体は決まっているけれどアンプを迷っている、という状態なら、この時期に周辺を揃えるという分け方も現実的です。ただし本体と周辺を別々に買うと、届く日がずれて「ギターはあるのに音が出せない期間」が生まれます。分けて買うなら、本体より先に周辺機器を確保するほうが待ち時間のストレスが少なくて済みます。
梅雨と真冬は、届いてからの管理に注意が要る
これは価格ではなく状態の話です。日本の梅雨時は湿度が高く、木材が水分を吸ってネックが順反りしやすくなります。逆に真冬の暖房が効いた室内は極端に乾燥し、トップ板が痩せて弦高が下がりすぎたり、フレットの端が飛び出したりします。湿度が極端な時期に届いた個体は、開梱直後の状態がその後の平常時と違う可能性があります。すぐに「弦高が合わない」と判断せず、部屋に数日馴染ませてから見直すと、余計な調整をせずに済むことがあります。
木製楽器にとって快適な湿度はおおむね40〜60パーセント程度とされています。この範囲から大きく外れる季節に購入した場合は、ケース内に湿度調整剤を入れる、部屋の加湿・除湿を意識する、といった対応が有効です。楽器の状態は季節で動くものだと理解しておくと、「買ってすぐ壊れた」という誤解を避けられます。
モデルチェンジより「仕様変更」に気を配る
入門ギターは型番が同じでも、生産国や搭載パーツが途中で変わることがあります。ペグがオープンバックからクローズドに変わった、ブリッジの材が変わった、といった変更は、大きく告知されないまま行われることも珍しくありません。レビューを読むときは、いつ書かれたレビューかを意識してください。数年前の高評価が、いまの個体にそのまま当てはまるとは限らないからです。逆に言えば、こうした仕様変更は価格帯の上下ではなく中身の変化なので、新旧を待つ理由にはなりにくいとも言えます。
結局、いつ買うのがいいのか
身も蓋もない言い方になりますが、弾きたい気持ちが最も高いときが買い時です。ギターは持っているだけでは上達せず、練習の初期は指先が痛み、コードが鳴らず、モチベーションが試されます。安く買うために三か月待った結果、待っている間に熱が冷めてしまうケースは実際によくあります。価格帯の上下より、手元に届いてから毎日触れる状態を作れるかのほうが、結果的に払った金額の値打ちを決めます。
そのうえで少しでも有利に動きたいなら、候補を2〜3本に絞ったうえで、春先の品揃えが厚い時期を狙う。あるいは店頭でまとめて試奏し、その場で決める。この二つが、入門帯では現実的な進め方です。決め切れないまま待ち続けるより、決めて弾き始めたほうが得るものは大きいはずです。
買ってから気づきがちな後悔と、その回避
ギターは「安いから」「見た目がかっこいいから」だけで選ぶと、弾きにくさや想定外の出費で気持ちがしぼみがちです。先回りして知っておくと避けられる、ありがちな後悔を挙げておきます。
- タイプを取り違えた:弾きたい曲はアコギ系なのにエレキを買ってしまった等。好きな曲・アーティストのタイプから逆算すれば防げます。
- エレキなのにアンプを用意しなかった:本体だけでは音が出ず、置物状態に。アンプ・シールド込みかを購入前に確認。
- 調整の甘い激安品で挫折:弦高が高く押さえられない。調整して出荷される販売元を選ぶか、買ってから調整を依頼。
- チューナーが無く、音程が合わないまま練習:上達感が出ず楽しくない。スマホアプリでも良いのでチューナーは最初から。
- 体格に合わないサイズ:大きすぎて構えがつらい。小柄・子どもはミニ/ショートスケールも候補に。
- 近所への配慮を後回し:生音や夜間練習でトラブルに。消音グッズやヘッドホン環境を先に整える。
後悔の多くは「種類の取り違え」「アンプの見落とし」「弾きにくさ」の三つに集約されます。タイプ → 弾きやすさ(弦高・サイズ) → 付属品(特にエレキのアンプ)の順で確認すれば、大きな失敗はほぼ避けられます。
入門ギターの買いどきと、損をしない買い方
入門ギターやセットは、タイミングを選ぶと同じ商品でもお得に手に入ります。家電ほど価格変動は激しくありませんが、楽器系のセールや大型セール期にポイント還元を重ねると差が出ます。
- まずタイプと弾きやすさを固めるアコギ/クラシック/エレキを決め、弦高・サイズの条件を絞る。ここが定まれば買い物がぶれない。
- セット内容を必須品でチェックチューナー・ピックの有無、エレキはアンプ・シールド込みか。点数より中身。
- 大型セール・ポイント還元を重ねる楽天お買い物マラソン、Amazon プライムデー/ブラックフライデー、楽器店の入門フェアなどが狙い目。タイミングを合わせると実質負担が下がる。
- 送料・初期不良対応を確認大きな荷物なので送料、初期不良時の交換・調整サポートがあるかも見ておくと安心。
- 練習環境を先に整える消音グッズやヘッドホン対応アンプ、保管スタンドを一緒に。届いたその日から無理なく弾ける状態に。
還元率・年会費・セール条件は時期で変わります。具体的な数字は断定せず、購入直前に各 EC サイトの公式ページで現在の条件をご確認ください。価格は店舗・時期で変動するため、本記事の内容は目安としてお考えください。
よくある質問
初心者はアコギ・クラシック・エレキのどれから始めるべき?
弾きたい音楽から逆算するのが一番です。弾き語りやポップスなら本体一本で完結するアコースティックギター、クラシックや指弾き・指の痛みが不安ならナイロン弦のクラシックギター、バンドやロックならエレキ(アンプが別途必要)。好きなアーティストや曲のタイプに合わせると、モチベーションが続いて挫折しにくいです。迷ったら、一本で完結するアコギから入る人が多数派です。
「安いギターは弾きにくい」と聞きますが本当ですか?
価格そのものより「調整されているか」が大きいです。安価な出荷品は弦高(弦と指板の距離)が高いまま放置されていることがあり、それだと押さえづらく指が痛くなります。調整して出荷される販売元を選ぶ、あるいは買ったあとに弦高を下げる調整を依頼すれば、入門価格帯でも十分弾きやすくなります。値段の安さより「弾ける状態か」で判断しましょう。
エレキを買えば本体だけで音は出ますか?
本体だけだと、か細い生音しか出ません。エレキはアンプ(増幅器)にシールド(ケーブル)でつないで初めて、しっかりした音が出る仕組みです。つまり実質「本体+アンプ+シールド」が最低ラインです。初心者セットにはアンプ・シールド込みのものと本体のみのものがあるので、内容を必ず確認を。自宅メインならヘッドホン対応の練習用アンプが便利です。
指が痛くて続けられるか不安です。和らげる方法は?
最初は指先が痛くなりますが、続けると指先が固くなって軽減していくのが一般的です。負担が不安なら、スチール弦より柔らかいナイロン弦のクラシックギターが指にやさしめ。さらに弦高が低めに調整された弾きやすいギターを選ぶと、押さえやすく痛みが出にくくなります。無理は禁物でこまめに休憩を。痛みやしびれが続く場合は無理せず医療機関に相談してください。
マンションでも練習できますか?
配慮すれば可能です。アコギ・クラシックは生音がそれなりに出るので、夜間・早朝は避け、弱音器(サイレンサー)やサイレントギターを使うと音量を抑えられます。エレキはアンプにつながなければ小音量で、ヘッドホン対応のアンプを使えば夜でも周囲をほぼ気にせず弾けます。静かに練習したい人には、エレキ+ヘッドホンが意外と相性の良い組み合わせです。
初心者セットは何点入りを選べばいいですか?
点数の多さより中身の質で選ぶのがコツです。30点セットでも本体の調整が甘ければ弾きにくいままです。必ず入っていてほしいのはチューナー(音合わせに必須)とピック。エレキならアンプとシールドが含まれるかが最重要です。予備弦・ケース・スタンドはあると便利な範囲。「本体がきちんと弾ける状態か」「必須品が揃っているか」を軸に見ると失敗しません。
子どもにはどのサイズ・タイプがいいですか?
体格に合った小さめのギターが続けやすさの決め手です。標準より一回り小さいミニギターやショートスケールは抱えやすく、フレットにも手が届きます。指が痛くなりにくいナイロン弦のクラシック(ミニサイズ)は、はじめての子どもにやさしい組み合わせ。子どもは成長するので、サイズアップ前提で無理のない一本から始めるのも手です。ピックなど小さな部品の誤飲やコードの引っかかりにも注意を。
独学でも弾けるようになりますか?教室は必要?
動画や教則本を使って独学で上達する人は多くいます。まずは好きな曲の簡単なコードから始めると、楽しく続けやすいです。一方で、正しいフォームや効率的な練習、つまずきの解消には教室やレッスンが役立つこともあります。独学で行き詰まったときだけ単発レッスンを使う、という併用も現実的。大切なのは続けることなので、自分に合った学び方で無理なく進めましょう。
保管で特に気をつけることは?
ギターは木製で温度・湿度の変化に弱いため、直射日光・高温(夏の車内放置など)・極端な乾燥や多湿は避けます。割れ・反り・変形の原因になります。使わないときはケースに入れ、乾燥剤や湿度調整剤で湿度に配慮を。立てかけは倒れて破損やけがのもとなので、スタンドや安定した場所で保管しましょう。弦は消耗品なので定期的に交換し、切れた弦の先端でけがをしないよう注意してください。
通販で買ったギターが届いたら、まず何を確認すればいいですか?
開梱したら弦を全弦鳴らして異音がないか、ネックを横から見て極端な反りがないか、12フレット付近で弦を押さえたとき無理なく届くかを確認してください。輸送中の温度差で状態が動いていることもあるので、数日部屋に馴染ませてから再確認すると判断を誤りません。明らかな不具合は初期不良期間内に販売店へ連絡を。
左利きですが、左利き用のギターを買うべきでしょうか?
左利き用モデルは選択肢が少なく、入門帯だと候補がかなり絞られます。まだ弾いたことがないなら、右利き用で始めてしまう人も多いです。ただし試奏して明らかに右利き用が扱いづらいと感じるなら、無理をせず左利き用を探すほうが続きます。弦を張り替えて逆にする方法もありますが、ナットやブリッジの調整が必要になります。
「ギター」の実勢価格(自社調べ)
mottoku が各 EC サイトから収集している在庫データのうち、商品名に「ギター」を含み 在庫のある 632 件を集計したものです(2026-09-15 時点)。 セット品や関連商品も含まれるため、価格の幅は実際の売れ筋より広く出ます。
| サイト | 件数 | 最安 | よくある価格帯 (25〜75%) |
中央値 | 最高 | レビュー平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽天市場 | 397件 | ¥1,041 | ¥2,640〜¥14,800 | ¥5,538 | ¥770,000 | 4.58 |
| Yahoo!ショッピング | 235件 | ¥550 | ¥1,280〜¥3,632 | ¥2,040 | ¥198,000 | 4.6 |
- 楽天市場では在庫のある397件を193店舗が扱っています。同じ型番を複数の店が並べている状態なので、店ごとの価格差とポイント条件を見比べる価値があります。
- 楽天市場では46件(12%)がポイント倍率アップの対象で、最大10倍まで設定されています。倍率は店舗と時期で変わるので、同じ価格帯なら倍率のついた店を選ぶと実質価格が下がります。
- Yahoo!ショッピングでは36件(15%)に参考価格が併記されており、その平均値引き率は29%です。参考価格の出どころは店舗側の登録なので、割引率そのものより実売価格で比べてください。
- 楽天市場にはレビューが20件以上ついた商品が56件あります。実際の使用感を確かめてから選べるだけの母数があるジャンルです。
- 両モールの中央値は約2.7倍開いており、いまはYahoo!ショッピングのほうが安い側です。ただし品揃えの構成(セット品や業務用の混じり方)で中央値は上下するため、実際に買う型番で絞り込んで確認してください。
※ 「よくある価格帯」は、安い順に並べて 25% 〜 75% の位置にあたる価格帯です(取扱いのちょうど半分がこの中に入ります)。中央値は「だいたいこの価格帯を見ておけばよい」の目安です。実測日時点の在庫データにもとづくため、 セール期間中は下振れします。最新の価格は各サイトでご確認ください。
※ 本記事は購入価格・キャンペーン情報の参考目的で作成しています。記載のセール日程・ポイント還元率・キャンペーン条件は変更される場合があります。最新情報は各 EC サイトの公式ページをご確認ください。