マイルの貯め方・使い方 — 使い道をセットで考える
本記事の価格・還元率・セール等の情報は、各サービスの公式サイト・公式APIをもとに mottoku編集部が確認したものです(最終更新時点)。最新の価格・在庫・キャンペーン内容は必ず各公式サイトでご確認ください。
ANA と JAL は「別の通貨」だと考える
マイルの話を分かりにくくしているのは、ANA と JAL がまったく別のプログラムだという点です。ANA のマイルは「ANAマイレージクラブ」、JAL のマイルは「JALマイレージバンク」で管理され、両者のマイルは原則として互いに行き来できません。手元に ANA カードと JAL カードが一枚ずつあると、貯まるマイルが二つの口座に分散して、どちらも特典航空券に届かない――というのは、マイル初心者がいちばん最初にはまる落とし穴です。
だからこそ、増やす前に決めておきたいのは「自分はどちらの空(航空連合)に寄せるか」です。よく乗る路線、住んでいる地域の発着便、行きたい旅先がどちらの便で行きやすいか。そこが決まれば、貯め先は自然と一本に絞れます。本記事では、ANA Pay・JAL Pay などのコード決済を含めたマイルの増やし方、ポイントからマイルへ、マイルからポイントへの変換ルート、そして「特典航空券に化けると価値が跳ね上がる」というマイル特有の性質を、ANA・JAL の実情に沿って整理します。
最初の一手は「ANA か JAL か、一方に寄せる」こと。二刀流は口座が割れて特典に届きにくくなります。還元率・交換レート・有効期限のルールは改定されることがあるので、数字は必ず各社の公式(ANAマイレージクラブ/JALマイレージバンク)で最新をご確認ください。
ANA Pay・JAL Pay という「日常で貯める」入口
飛行機に年に数回しか乗らない人でも、いまはマイルを日常の支払いから積み上げられます。その中心にあるのが、両社が用意するコード決済・チャージ系のサービスです。仕組みはやや違うので、性格を押さえておくと使い分けやすくなります。
| 入口 | 性格 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ANA Pay | 事前チャージして QR/タッチで払うコード決済。チャージ元や利用でマイルが絡む | ANA 寄せで、スマホ決済を日常使いする人 |
| JAL Pay | プリペイド型で、チャージ・利用を通じてマイルやポイントと連動 | JAL 寄せで、現金感覚で管理したい人 |
| 提携クレジットカード | ふだんの支払いに当てるだけでマイルが積み上がる土台 | 固定費・生活費が多く、決済を一本化したい人 |
| 提携モール経由 | ネット通販を専用モール経由にすると上乗せが付く | ネット通販の頻度が高い人 |
ポイントは、これらを「新しい出費」にしないことです。家賃の引き落とし、携帯代、公共料金、ふだんのスーパーの会計――もともと払うお金の決済手段を、ANA・JAL に紐づく方法へ寄せ替えるだけ。出費が増えていないのにマイルが貯まる、というのが日常マイルの本質です。コード決済は還元の数字が改定されやすいので、いま何%付くか、チャージ元によって扱いが変わらないかは、その都度アプリ内の公式案内で確かめましょう。
コード決済の還元は「チャージ時」「利用時」「特定のチャージ元との組み合わせ」で条件が分かれることがあります。お得そうなキャンペーンほど期間・上限・対象が細かいので、エントリーの要否と期限を必ず確認してから使ってください。
ポイント↔マイルの変換ルートを地図にする
マイルは「飛行機・カード・決済」だけでなく、手持ちの共通ポイントから流し込むこともできます。逆に、貯まったマイルをポイントへ戻す道もあります。ただし、どちらの向きでも交換のたびに「レート」という名の手数料がかかると考えてください。一方通行・複数経由になるほど目減りしやすいのが、変換ルートの怖いところです。
「ポイント → マイル」の流し込み
楽天ポイント・d ポイント・Ponta・Tポイントといった共通ポイントや、各社クレジットカードのポイントは、提携している先からマイルへ移せることがあります。買い物で貯まったポイントを、旅の特典航空券に向けてまとめていく――という発想です。ただし等価交換とは限らず、2 ポイント=1 マイルのように目減りする経路も珍しくありません。「どのポイントが、どの航空会社へ、どのレートで流せるか」は提携の見直しで変わるため、移す直前に現在のレートを確認するのが鉄則です。
「マイル → ポイント・電子マネー」の戻し
逆方向、マイルを電子マネーや共通ポイントへ戻すルートもあります。ANA なら ANA スカイコインのように旅行代金へ充当できる形、JAL なら e JALポイントのように航空券・ツアー支払いに回せる形が用意されています。これらは「旅行費用に使える」点で使い勝手がよく、特典航空券の予約が取りにくい時期の受け皿になります。一方、商品や汎用の電子マネーへ交換する形は手軽だがレートが下がりやすいのが通例です。
変換は「少ない回数で、目的地まで一直線」が基本。A ポイント→B ポイント→マイル、のように経由を増やすほどレートで削られます。最終的に何に使うか(旅か、旅行代金充当か、商品か)を決めてから、いちばん短いルートを選びましょう。
同じ1マイルでも価値が数倍ぶれる
マイル最大の特徴は、使い道で1マイルの値打ちが大きく変わることです。同じ残高でも、ある使い方では「1マイル=1円ちょっと」、別の使い方では「1マイル=数円相当」になることがあります。この振れ幅を知らずに「とりあえず商品に交換」してしまうと、本来の半分以下の価値で使ってしまうことになりかねません。
| 使い道 | 価値の傾向 | こんな人に |
|---|---|---|
| 特典航空券(国際線の上位クラスほど顕著) | もっとも高くなりやすい | 旅行する人。マイルの本命 |
| 座席アップグレード | 高くなりやすいが空席次第 | すでに乗る便を格上げしたい人 |
| 旅行代金への充当(スカイコイン/e JALポイント等) | 中程度。予約は取りやすい | 特典枠が埋まりがちな時期に旅したい人 |
| 商品・他ポイント・電子マネーへの交換 | 下がりやすい | 旅をしない/少額をすぐ消化したい人 |
つまり、マイルは「特典航空券に化けさせるための通貨」だと割り切ると、価値を最大化しやすい。とくに国際線の上位クラスは、現金で買うと高額になる席にマイルで座れるため、1マイルあたりの体感価値が跳ね上がります。逆に、旅行の予定がまったくない人が無理にマイルを抱え込み、最後に低レートで商品交換するのは、いちばんもったいない使い方です。「自分はこのマイルで、いつ・どこへ飛ぶつもりか」を最初に描けるかどうかで、貯める意味そのものが変わってきます。
貯め始める前に確かめたい、口座と予約まわりの条件
マイルには箱の大きさも設置スペースもありませんが、それでも「貯めたのに使えない」は普通に起こります。原因はだいたい三つで、マイレージ口座に登録した情報、アプリを動かす端末側の環境、そして特典航空券を取るときの予約条件のどれかです。貯め始めてからでも直せるものもありますが、搭乗が終わってから気づくと戻せないものも混ざっています。最初にまとめて点検しておくと、あとの遠回りが減ります。
| 確認する場所 | 見るポイント | 合っていないと起きること |
| マイレージ口座の氏名 | パスポートや搭乗券と同じローマ字表記か、スペースやハイフンの扱いは揃っているか | 搭乗マイルが積算されない。空港で本人確認に時間がかかる |
| ANA Pay・JAL Pay のアプリ | 端末のOSバージョン、非接触決済に対応した機種か、チャージ元として登録できる手段は何か | 店頭でかざせない。チャージはできてもマイルの対象外だった、という取りこぼし |
| 家族での合算 | 事前登録が必要か、対象になる続柄と居住条件、登録できる人数 | 登録前に貯めた分は合算できず、家族それぞれの口座に少しずつ残る |
| 特典航空券の予約開始日 | 何日前から申し込めるか、必要マイル数が時期で変わる路線か | マイルは足りているのに、狙った日の枠がすでに埋まっている |
| 交換の単位と反映日数 | 何マイル単位で交換されるか、反映までにかかる日数、期間あたりの上限 | 出発直前に交換しても間に合わない。端数が口座に取り残される |
| マイル以外に必要な支払い | 税金・空港使用料・燃油相当分は現金やカードでの別払いになる | マイルだけでは発券できず、支払い手段の準備で手間取る |
とくに見落としやすいのが氏名のローマ字表記です。予約サイトの入力欄と口座の登録内容がわずかに違うだけで自動積算から漏れることがあり、後から事後登録する手間が毎回発生します。搭乗が決まっている人ほど、先に直しておく価値があります。
- 口座情報を先に揃える氏名の表記、会員番号、連絡先メールを、実際に使う予約サイトの登録内容と突き合わせます。
- 空席カレンダーを覗く貯める前に、行きたい路線と時期で特典航空券の枠がどのくらい出ているかを見ておきます。ここが埋まりやすい路線なら、そもそも使い道の設計から変わります。
- 交換にかかる日数を逆算する提携ポイントからの移行は即時とは限りません。予約したい日から逆算して、いつまでに交換手続きを終えるかを決めます。
- 決済の入口を一本にするアプリが自分の端末で問題なく使えることを確かめたうえで、普段の支払いを一つの導線に寄せます。
提携航空会社の特典航空券は、自社便とは必要マイルの数え方そのものが別に用意されていることがあります。片道で取れるか、途中で降りられるか、同行者を何人まで登録できるかもルールが分かれるので、「同じ航空連合だから同じ感覚で取れる」と考えないほうが安全です。
マイルを狙うべき人・ポイントで十分な人
マイルと普通の共通ポイントは、似て非なるものです。「とりあえず貯めておく」前に、そもそも自分はマイル向きかを見極めると、遠回りを避けられます。
- 年に何度か旅行する/出張がある → マイル向き。特典航空券まで貯め切れば、ポイントでは届かない価値になります。
- 飛行機にほとんど乗らない → 無理にマイルへ寄せず、日常で即使える共通ポイントのほうが取り回しが楽なことも。
- 家族で旅行する → 家族のマイルを合算できる仕組み(家族プログラム)があれば、特典航空券に早く届きます。寄せ先を家族で一方に統一する効果は大きいです。
- 計画的に貯められる自信がない → マイルは「特典に化けるまで貯め切る計画性」が要ります。途中で失効させがちなら、ポイント中心のほうが向くことも。
言い換えると、マイルは「将来の旅という出口がある人」ほど威力を発揮する通貨です。出口が見えないまま貯めるのは、使うあてのない外貨を抱えるのに似ています。一方、共通ポイントは「いつでも・少額から・身近な店で」消化できる汎用性が強み。両方をゼロイチで選ぶ必要はなく、日常はポイントで回しつつ、旅に向けて一部をマイルへ集約するといった併用が現実的です。
飛ぶ回数と、日程を動かせるかで方針は分かれる
マイルが向いているかどうかは、年にどれだけ飛ぶかだけでは決まりません。もう一つの軸は「日程をどこまで自分で動かせるか」です。特典航空券は席の枠が決まっている以上、日付をずらせる人ほど有利になります。この二つの軸で、現実的な方向が見えてきます。
年に一度の家族旅行が目的の人
いちばん効くのは、家族の口座を一つにまとめる仕組みを最初に登録しておくことです。人数分の特典航空券は必要マイルがまとまった量になるため、四人がばらばらに貯めた状態では、どの口座も中途半端なまま期限を迎えます。避けたいのは、ANA と JAL に半分ずつ貯めることと、家族合算の登録を後回しにすることです。登録前の搭乗分は合算できないのが一般的で、あとから泣くことになります。旅行時期が学校の休みで固定されるなら、席が取りにくい前提で、スカイコインや旅行商品への交換も出口の候補に残しておくと、貯めたぶんが宙に浮きません。
出張や帰省で自分名義の搭乗が多い人
この層は、搭乗そのものが一番大きな入口になります。予約時に必ず会員番号を入れる、積算対象外の運賃かどうかを申し込み前に見る、この二つだけで年間の取りこぼしがかなり変わります。使う陣営を一つに寄せる意味も大きく、同じ回数でも上位のステータスに届くかどうかが変わってきます。避けたいのは、会社の手配だからと会員番号の登録をあきらめてしまうことです。事後登録の窓口は用意されていることが多いので、搭乗券や予約確認の控えを一定期間残す習慣のほうが効きます。
ほとんど飛ばないけれど、日常の支払いは多い人
正直なところ、特典航空券を主目的に据えると回収まで時間がかかりすぎます。この場合は普段の支払いを普通のポイントで受け取り、ANA Pay や JAL Pay は「たまたま飛ぶ機会が来たときのおまけ」と位置づけるくらいがちょうどよいはずです。避けたいのは、交換のたびに目減りするルートを何段も経由して、少額のマイルを無理に作ることです。手間の割に、期限までに使い切れる量にならないことが多くなります。
日程を自由に動かせる一人旅の人
マイルの価値がいちばん伸びるのはこの立場です。平日や閑散期の枠を狙える、必要マイルが低く設定される時期に合わせられる、片道だけでも組める、といった自由度がそのまま効いてきます。この場合は、決済も交換も一つの陣営に集中させて、まとまった量を一気に使うほうが結果的に得をしやすくなります。避けたいのは、キャンペーンを追ってカードや口座を増やし、どこに何が入っているか分からなくなる状態です。
失効との戦い ―― マイルは「使うまで」が勝負
マイルでいちばん悔しいのが、貯めたのに有効期限で消えること。ANA・JAL とも、原則としてマイルには期限があり、放っておくと古いマイルから順に失効していきます。せっかく特典航空券にあと一歩、という残高を、期限切れで無に帰す――これは本当によくある失敗です。
- 残高と期限はまとめて把握する:アプリやマイページで「いつ・どれだけ失効するか」を月初にでも確認する習慣を。
- 上級会員になると優遇されることがある:一定ランク以上だと期限が実質延びる仕組みが用意される場合があります。よく乗る人ほど有利になりやすい構造です。
- 失効が近いマイルの逃がし方:特典航空券が取れないときは、旅行代金へ充当できる形(スカイコイン/e JALポイント等)に回すと、価値を比較的保ったまま消化できることがあります。
- 「貯め切る前提」で逆算する:行きたい路線の必要マイル数から逆算して、いつまでにいくら貯めるかを決めると、失効前に使い切りやすくなります。
期限のルール(年数、延長条件、上級会員の優遇)は ANA と JAL で異なり、改定もされます。「他人がこう言っていた」ではなく、自分の口座の現在のルールと残高・期限を、必ず公式のマイページで確認してください。家計の観点では、マイル目当てで不要な出費を増やさないことも大切です。
マイル特有の、あとから戻せない失敗
マイルの失敗は「損をした」で済まないことがあります。多くの交換が一方通行で、いちど別の形に変えると元に戻せないためです。ここでは、この世界でだけ起きる種類のつまずきを挙げておきます。
- 席を見ないまま貯め切ってしまう。必要マイルに届いた達成感で予約画面を開いたら、行きたい日の枠が一つも出ていない、という順番の逆転です。貯めるより先に、その路線と時期にどのくらい枠が出るのかを見ておくと、途中で方針を変える余地が残ります。
- 交換の向きを間違える。ポイントからマイルへ移すルートは、多くの場合そのまま引き返せません。逆にマイルからポイントや電子的な残高に変えると、そのぶんは二度と特典航空券には使えなくなります。増量のキャンペーンにつられて口座の全額をマイルへ移すと、使い道が固定されてしまいます。
- 積算対象外の運賃を選んでいた。同じ便でも運賃の種類によって、そもそも積算されないものや、積算される割合が低く設定されているものがあります。金額の安さだけで選ぶと、貯まる前提が崩れます。
- 事後登録の期限を過ぎる。会員番号を入れ忘れた搭乗分は後から申請できますが、申請できる期間には区切りがあります。搭乗券の半券や予約確認の控えを、その期間が終わるまで残しておくのが現実的な備えです。
- 家族合算の登録を旅行の直前にする。登録が済んでいない期間に貯まった分は、家族の口座へ寄せられないのが基本です。使う予定が立つ前に、先に登録だけ済ませておくほうが安全です。
- キャンセル時の扱いを知らずに押さえる。特典航空券を取り消すとマイルは口座へ戻りますが、手数料がかかるうえ、戻ってきたマイルの期限が元のままというケースがあります。期限が迫った状態で「とりあえず押さえる」と、戻った瞬間に失効に近づきます。
- マイルとポイントの残高を混同する。決済アプリの中に、マイルと、マイルではない残高が並んで表示されることがあります。それぞれ期限も使い道も別ものなので、同じ画面にあるからと一つの財布として数えると計画が狂います。
期間限定の増量交換は魅力的に見えますが、増えるのは「マイルの量」であって「使える席」ではありません。枠が取れない路線しか使う予定がないなら、増量に合わせて一気に移すより、使い道が決まってから必要なぶんだけ移すほうが、結果的に無駄が出にくくなります。
もう一つ、交換の反映日数を甘く見た失敗もよく聞きます。提携ポイントからの移行は即日とは限らず、月をまたぐ形で処理されることもあります。「予約開始日に合わせてマイルを間に合わせる」つもりなら、交換の申し込みはさらに前倒しで考えてください。
偽メール・偽サイトに口座を渡さない
マイルやアカウントは、フィッシング詐欺の格好の標的です。「マイルが失効します」「特別にマイルを進呈します」といった件名で、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、ログイン情報やカード情報を抜き取る手口が後を絶ちません。マイルは現金同様に狙われる資産だと考えて、扱いを引き締めましょう。
- メール・SMS のリンクから入らない「失効間近」「進呈」など急かす文面ほど要注意。確認は、ブックマークした公式アプリ・公式サイトから自分でアクセスする。
- ログイン情報・カード番号を安易に入力しない本物の手続き画面か、ドメインや鍵マークを落ち着いて確認。少しでも違和感があれば入力をやめる。
- 身に覚えのない交換・ログイン通知が来たら即対応マイルが勝手に他ポイントへ交換される被害もあり得る。気づいたら公式の窓口へ連絡し、パスワードを変更する。
- パスワードの使い回しをやめる他サービスから漏れたパスワードでの不正ログインを防ぐ。可能なら追加認証も設定しておく。
マイルは「貯める・賢く使う」ことばかり注目されがちですが、守ることもセットです。残高が大きくなるほど狙われる価値も上がります。日頃から不審な連絡を疑い、入口を公式に固定しておくだけで、被害の大半は避けられます。
貯めた後に効いてくる、年単位の手入れと維持コスト
マイルは貯めた瞬間から、静かに手間とコストがかかり続ける残高です。放っておくと減るものだからこそ、点検の頻度と、維持のために払っているものを一度可視化しておくと、続けるかやめるかの判断ができるようになります。
期限は古い順に消えていく前提で見る
マイルは口座ごとに、貯まった時期の古いものから順に消えていきます。つまり残高の合計だけを見ていても、来月消える分があるかどうかは分かりません。明細画面で「いつ失効する分がいくつあるか」を確認する習慣をつけて、月に一度、あるいは季節の変わり目ごとに見るくらいのペースが現実的です。家族で合算しているなら、合算後の口座がどのタイミングで減るのかも一緒に見ておきます。
年に一度の棚卸しでやること
- 積算漏れを拾うこの一年の搭乗と、明細に載っている搭乗を突き合わせます。抜けがあれば、事後登録の期限内かどうかを先に確かめます。
- 交換ルートの現状を確認する提携の終了や、交換単位・上限の変更が起きていないかを見ます。ルートは静かに変わるので、去年の前提が今年も通るとは限りません。
- 維持しているカードを数える年会費が発生するカードは、それ自体が毎年出ていく維持コストです。持っている枚数と、そこから実際に何が貯まっているかを並べて、価格帯の高いカードを二枚以上抱えていないか点検します。
- 出口を一つ決める次の一年で使う予定があるのか、ないのか。ないなら、期限が来る前にどの形へ逃がすかを先に決めておきます。
手間そのものがコストになる
交換ルートを増やすほど、管理する口座とログイン先が増え、期限の種類も増えます。マイルの世界で長続きしている人は、たいてい入口も出口も絞っています。決済はアプリと一枚のカードに寄せる、貯める先は一つの陣営に決める、それだけで棚卸しの負担は目に見えて軽くなります。逆に、少しでも有利なルートを追って口座を分散させると、貯まる量は増えても失効で漏れる量も増えます。
逃がし先は「戻れない」ことを織り込む
使い道が決まらないまま期限が近づいたときの逃がし先として、スカイコインや旅行に使える残高への交換があります。ただしこれは一方通行で、変えたあとに特典航空券へ戻すことはできません。しかも逃がした先にも独自の期限があるので、期限を先送りしただけで問題が消えるわけではない点は押さえておきたいところです。
必要マイル数や交換の条件は、航空会社側の都合で見直されることがあります。長く貯める戦略を取るなら、「いま決まっているルールが数年先も同じとは限らない」前提で、使える機会が来たら早めに使い切るほうが、結果的に読み違いが少なくなります。
よくある質問
ANA と JAL のマイルは合算できますか?
原則できません。両者は別プログラム(ANAマイレージクラブ/JALマイレージバンク)で、マイルは互いに行き来しないと考えてください。両方のカード・決済を使うと口座が二つに割れ、どちらも特典航空券に届きにくくなります。よく乗る路線や旅先で寄せ先を一方に決め、貯め先を一本化するのが基本です。
飛行機にあまり乗りませんが、マイルは貯まりますか?
貯まります。ANA Pay・JAL Pay などのコード決済や、提携クレジットカード、提携モール経由の買い物でも積み上げられます。コツは「新しい出費を作らない」こと。家賃・携帯・公共料金・日々の会計など、もともと払うお金の決済手段を ANA・JAL 連動の方法へ寄せ替えるだけで、出費を増やさずに貯められます。還元率は改定されるため公式で確認を。
手持ちのポイントをマイルに変えたほうがお得ですか?
旅行という出口があるなら有効ですが、変換のたびにレートで目減りしがちです。等価とは限らず、2 ポイント=1 マイルのように下がる経路もあります。経由を増やすほど削られるので、最終的に何に使うかを決めて、いちばん短いルートを一回で。移す直前に現在の交換レートを各公式で確認するのが鉄則です。
結局、マイルはどう使うのがいちばん得ですか?
特典航空券に化けさせるのが基本です。とくに国際線の上位クラスは、現金で買うと高い席にマイルで座れるため、1マイルあたりの体感価値が跳ね上がります。逆に商品交換や汎用の電子マネー化は手軽でもレートが下がりがち。「いつ・どこへ飛ぶか」を先に描けるほど、貯める価値が高まります。
特典航空券の予約が取れないときの逃がし方は?
旅行代金に充当できる形へ回す手があります。ANA ならスカイコイン、JAL なら e JALポイントのように、航空券やツアー代金に使える受け皿が用意されています。特典枠が埋まりがちな繁忙期でも価値を比較的保って使えます。商品交換よりレートが良いことが多いので、失効が近いマイルの逃がし先としても覚えておくと安心です。
マイルの有効期限が切れそうです。どうすれば?
まず残高と失効日を公式のマイページで確認しましょう。特典航空券に届くなら早めに予約、届かないなら旅行代金へ充当できる形に回すと価値を保ちやすいです。上級会員だと期限が延びる仕組みがある場合も。月初に残高チェックを習慣化し、行きたい路線の必要マイル数から逆算して使い切る計画を立てるのが失効を防ぐ近道です。
年会費のかかる提携カードは作るべきですか?
自分の利用額で元が取れるかで判断を。年会費分を上回るマイル付与や特典(搭乗ボーナス、ラウンジ、優先搭乗など)が見込めるかが基準です。飛行機によく乗る人や決済額が大きい人ほど活かしやすく、ほとんど乗らないなら年会費が重荷になることも。特典内容と会費は必ず公式で確認し、家計に合うかで決めましょう。
「マイル失効」「マイル進呈」のメールが届きました。本物ですか?
急かす内容ほど要注意です。フィッシング詐欺は本物そっくりの偽サイトへ誘導し、ログイン情報やカード情報を狙います。メールや SMS のリンクからは入らず、ブックマークした公式アプリ・公式サイトから自分でアクセスして確認を。身に覚えのない交換やログインの通知が来たら、すぐ公式窓口へ連絡しパスワードを変更してください。
貯めたマイルを家族の航空券に使うことはできますか?
事前に家族の登録を済ませておけば、登録した家族のぶんの特典航空券に使えるのが一般的です。ただし対象になる続柄や同居の条件、登録できる人数には決まりがあり、登録前に貯めた分をあとからまとめられないこともあります。旅行の予定が立ってからではなく、貯め始める段階で登録を済ませておくのが安全です。
特典航空券の空席がまったく出ないときは、どうすればいいですか?
まず前後の日付や近隣の空港、同じ方面の別路線に広げて探すのが基本です。それでも出ないなら、提携航空会社の便に枠が残っていないかも見てみてください。どうしても難しい場合は、旅行に使える残高への交換という出口もありますが、こちらは特典航空券に戻せないため、期限と使う予定を見比べてから決めるのがおすすめです。
※ 本記事は購入価格・キャンペーン情報の参考目的で作成しています。記載のセール日程・ポイント還元率・キャンペーン条件は変更される場合があります。最新情報は各 EC サイトの公式ページをご確認ください。