テニス用品 2026 完全ガイド

健康・運動器具 公開:2026-05-18 更新:2026-08-19 読了 約 27 分

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テニスを始めるとき、お金はどこにかかるのか

「ラケットを買えばテニスは始められる」と思って店に行くと、たいてい想定の倍くらいの会計になります。理由は単純で、テニスはラケット本体・ガット(ストリング)・シューズ・グリップテープ・ボール・バッグと必要なものが分散しているからです。しかも、このうち何が「一度買えば数年もつ初期投資」で、何が「数か月ごとに消えていくランニングコスト」なのかが、最初は見えにくい。ここを取り違えると、ラケットに予算を全振りして、肝心のシューズやガットがおろそかになる——これが初心者の出費でいちばんもったいないパターンです。

ざっくり整理すると、性格はこう分かれます。ラケットは数年もつ「資産」、シューズは1〜2年で履きつぶす「準消耗品」、ガットとグリップテープは数か月で交換する「消耗品」。だから「ラケットは試打して納得いくまで吟味、シューズは足型優先で妥協しない、ガットとグリップは続けながら少しずつ自分の好みを探す」という、アイテムごとに違う買い方をするのが理にかなっています。最初から全グレード最上位で固める必要はありません。

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最初に揃えるべき優先順位:①テニス専用シューズ(足の安全に直結)→ ②張り上げ済みラケット → ③予備のガットとグリップテープ。この3つがあればコートに立てます。ウェア・バッグ・振動止めは「続けると決めてから」で十分間に合います。

この記事では、ラケットのスペックの読み方から、ガットという「見えない主役」の選び方、コートの地面で変わるシューズの話、ヨネックス・バボラ・ウィルソンといった主要ブランドの性格、そしてモデルチェンジのサイクルを利用した賢い買い時まで、テニス用品ならではの勘所を順に解説していきます。

ラケットは「モデル名」より先に4つの数字を読む

ラケット選びで最初にやってしまいがちなのが、「プロが使っているモデル」「カッコいい色」でいきなり決めることです。でも同じブランド・同じ見た目でも、スペックが違えば打球感はまるで別物になります。モデル名を覚えるより先に、重量・バランス・面サイズ・グリップサイズという4つの数字の読み方を押さえておくと、店頭でもオンラインでも迷いが激減します。

重量 ── 「振り切れる重さ」がすべての基準

テニスラケットの重量は、おおよそ270g〜340gの範囲に分布しています。軽いラケット(270〜285g前後)は取り回しやすく、スイングスピードを出しやすいので、初心者・女性・シニアに向いています。重いラケット(310g以上)はしっかりした打球感と安定したショットが魅力ですが、体力と技術が前提です。判断基準はシンプルで、「最後まで振り切れるか」。重すぎるラケットは肘・肩・手首への負担を増やし、テニス肘などの障害につながります。迷ったら軽い方から入って、物足りなくなってから重くするのが安全です。

バランス ── 重心の位置でラケットの性格が決まる

バランスとは重心の位置のこと。ヘッドヘビー(先端寄りに重心)はパワーが出やすい反面、取り回しが重く感じます。ヘッドライト(グリップ寄りに重心)はネットプレーや速いラリーで扱いやすい一方、自力でパワーを出す必要があります。ベースラインからトップスピンを多用するタイプはヘッドヘビー寄り、ボレーやサーブ&ボレーを好むタイプはバランス型〜ヘッドライト寄りが相性良し、というのが大まかな目安です。

面サイズ ── スイートスポットの広さと許容度

面サイズ(フレームサイズ)はスイートスポット(芯で打てる範囲)の大きさに直結します。100〜105平方インチのミッドプラスが最も汎用的で、初中級者の標準。107インチ以上はスイートスポットがさらに広く、芯を多少外しても飛んでくれるので「とにかく当てて返したい」段階の味方です。逆に95インチ以下のミッドサイズはコントロール性が高い反面、芯を外すと途端に飛ばないため、技術が要る上級者の領域です。

グリップサイズ ── 見落とされがちだが一番ミスりやすい

日本で売られるラケットはグリップサイズ0〜3(G0〜G3)が主流で、数字が大きいほど太くなります。手が小さい方・女性・ジュニアはG0〜G1、成人男性はG2〜G3が多い傾向です。太すぎると手首が固まり、細すぎるとラケットが回ってコントロールが乱れます。重要なのは、グリップテープを重ねれば太くはできるが、細くはできないということ。だからオンライン購入で迷ったら、少し細めを選ぶのが鉄則です。届いたら太すぎた、というのはオンラインで最も多いつまずきです。

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スペック表より試打が正しい:数字はあくまで地図で、実際の乗り心地は打ってみないと分かりません。大型のテニス専門店は試打ラケットを貸し出していることが多いので、候補を2〜3本に絞ったら、必ず実際に打ってから決めましょう。カタログには載らない「振り抜きの軽さ」「ボールの乗り」は、ここでしか確かめられません。

ガットは「見えない主役」── ラケットより打球感を変える

意外に思われますが、打球感を左右するのはラケット本体よりむしろガット(ストリング)であることが少なくありません。ラケットが「器」なら、ガットは「中身」。同じラケットでもガットを変えるだけで別物のように感じることがあります。それなのにラケットほど語られないので、ここはしっかり書きます。

3つの素材、それぞれの得意分野

種類打球感向く人注意点
ナイロン
(マルチフィラメント)
柔らかく衝撃吸収に優れる初〜中級・腕に不安のある人耐久性は控えめ。ガットの入門に最適
ポリエステル
(ポリ)
硬め・反発低め・スピンとコントロールに強いトップスピン多用の中上級硬く腕への負担大。初心者が使うと肘を痛めやすい
ナチュラル反発・打球感・テンション維持すべて最高峰こだわる上級者・プロ高価で湿気・雨に弱い。初心者には不要

整理すると、初心者・中級者はナイロン(マルチフィラメント)でまず間違いありません。柔らかくて打感が良く、腕への衝撃が少ないので長く打っても疲れにくい。上達してトップスピンを本格的にかけたくなったら、ポリエステル、あるいは縦ポリ・横ナイロン(またはナチュラル)のハイブリッド張りに進む——というのが定番の進化ルートです。最初からポリを張ると、硬さの衝撃で肘を痛めるリスクが上がるので急がないこと。

テンションは「コントロールか、飛びか」のダイヤル

テンション(張る強さ、ポンドで表示)は打感のダイヤルです。高く張る(固め)とコントロールが上がりスピードは落ち、低く張る(緩め)と反発が増えてボールが飛ぶがコントロールは難しくなります。初心者は低め〜標準(おおむね43〜48ポンド程度)から始めると、ボールが楽に返せて腕への衝撃も和らぎ、続けやすいことが多いです。ただしラケットやガットごとに推奨テンションが違うので、最終的には張ってもらうショップのスタッフに相談するのが確実です。

「切れていない=大丈夫」ではない

ガットは消耗品です。週1回程度のプレーなら2〜3か月、週3回以上なら1〜2か月が張り替えの目安。ここで多くの人が誤解するのが、「切れていないから交換しなくていい」という思い込みです。ガットは切れていなくても、張った瞬間からテンションは落ち続けています。「ボールが思ったより飛んでしまう」「スピンがかかりにくい」「打感がぼやけてきた」と感じたら交換のサイン。テンションが落ちたガットで打ち続けると、無理に力を入れて補おうとする悪い癖がつき、体への負担も増えます。

シューズはコートの地面で選ぶ ── ランニング用は危険

「シューズは家にあるスニーカーでいいや」が、初心者の怪我でいちばん多い入り口です。テニスシューズはランニングシューズと設計思想が根本から違います。ランニングは前後方向の動きに最適化されているのに対し、テニスは横方向の素早いステップ・急停止・急加速の連続。ここで横方向のサポートが足りないランニングシューズを使うと、足首を捻るリスクが跳ね上がります。テニス専用シューズは贅沢品ではなく、足の安全のための必須投資だと考えてください。

アウトソールは「使うコート」に合わせる

もう一つ大事なのが、コートサーフェス(地面の素材)に合ったアウトソールです。日本で最も多いのはオムニコート(砂入り人工芝)、次いでハードコート、クレーコートの順。それぞれ専用設計があります。

コートソールの特徴日本での出番
オムニ(砂入り人工芝)細かいスタッドが多数。砂が詰まりにくいクラブ・公営コートで最多。最も汎用性が高い
ハード(コンクリート系)平らに近く耐摩耗性重視屋内・屋外ハードがメインの人向け
クレー(土・砂)粗めのパターンで砂を掃き出す専用環境は少なめ。本格クレー派に

日本では「オムニ・クレー兼用」として売られているモデルが多く、これがいちばん潰しが利く選択肢です。逆に注意したいのは、ハードコート専用ソールをオムニで使うと滑りやすく、オムニ用ソールをハードで使うと摩耗が一気に早まること。どこで主にプレーするかを先に決めてから選ぶと外しません。

フィッティングは「横はしっかり、つま先は指1本」

テニスは方向転換が多いので、フィット感の理想はつま先に指1本分のゆとりがありつつ、横幅はしっかり固定されている状態です。緩いと足がブレてソールの摩耗も早まり、何より踏ん張りが効きません。足型には相性があり、アシックスやヨネックスは日本人の足型に合わせた設計とされ幅広の方に選ばれやすく、ナイキやアディダスは比較的スリムです。可能ならテニス専門店で試し履きしてから決めましょう。

主要ブランドの性格 ── ヨネックス・バボラ・ウィルソン

テニス用品ブランドは数あれど、日本で流通量が多くシリーズの選択肢も豊富なのがこの3社です。「どのブランドが偉い」という話ではなく、それぞれに設計思想と得意なプレースタイルの傾向があるので、自分のテニスに寄せて選ぶための地図として使ってください。

ヨネックス(YONEX)── 国内最大手、面が広く優しい

日本を代表するスポーツ用品メーカーで、国内の流通量とサポート体制が厚いのが安心材料。アイソメトリック(正方形に近い面形状)でスイートスポットが広いのが伝統的な特徴です。EZONEはパワーとコントロールのバランス型でストローク中心の人に合いやすく、VCOREはよりスピン志向。初心者から上級者まで層が厚く、ガットでもAEROSONAなど評価の高い製品があります。「日本人の手に馴染むものから入りたい」なら王道です。

バボラ(Babolat)── ガットの老舗、飛びとスピン

フランスのブランドで、もともとガット製造の老舗。ラケットは「飛び」と「スピン」を両立させた設計が看板です。Pure Driveはパワーとスピンを両立したベストセラー、Pure Aeroはラファエル・ナダル使用ラインとして知られ重いスピンに特化、Pure Strikeはフラットドライブ系のコントロール志向。反発が高めなので、しっかり振れる中上級者ほど旨味を引き出せます。ガットのRPM Blastは世界中のプロ・アマに使われる定番です。

ウィルソン(Wilson)── コントロールの伝統と近年の革新

アメリカの老舗で世界的シェアを持ちます。Pro Staffはコントロール志向のクラシックライン(重いボールを打ち込む上級者に支持)、Bladeはスピンとコントロールのバランス型オールラウンダー、CLASHは独自カーボン技術でフレームをしなやかにしつつ高反発を実現した近年の人気ラインで、エントリーモデルは初中級者にも選ばれています。グリップ形状がやや角ばっており、八角形グリップの握り心地が好みという人に合います。

この3社以外にも、ヘッド(オーストリア)・プリンス(アメリカ)・ダンロップ/スリクソン(日本)など選択肢はあります。ただ繰り返しになりますが、ブランドへのこだわりより「シリーズ・スペック・試打」の組み合わせで選ぶのが正解。同じブランドでもシリーズが違えば性格は別物だからです。

「同じシリーズの上位モデル」と「入門グレード」、どちらを買うと後悔しないか

ラケット選びで多くの人が最後に迷うのが、同じシリーズの中でどのグレードを選ぶかです。たとえばヨネックスのEZONEやVCORE、バボラのピュアドライブやピュアアエロ、ウィルソンのウルトラやクラッシュには、それぞれ「競技者向けの本流モデル」と、同じ名前を冠しながら軽量化・大面積化した派生モデルが並んでいます。見た目のデザインはほぼ同じで、名前も一文字違いだったりするため、店頭で「どっちも同じでしょう」と思って安いほうを選び、半年後に打ち負けて買い直す──という流れは本当によくあります。ここを条件で切り分けておきます。

数字で見ると「上位」と「入門」は別の道具

同じシリーズでも、本流モデルと軽量派生モデルではスペックが明確に違います。おおまかな傾向は次のとおりです。

項目本流(競技寄り)軽量派生(入門寄り)
重量300g前後が中心255〜285g前後
フェイス面積98〜100平方インチ100〜105平方インチ
バランストップライト寄りイーブン〜トップヘビー
フレーム厚薄めで一定厚めで可変が多い
得意なこと自分で振って飛ばす当てるだけで飛ぶ
苦手なこと振れないと飛ばない振り切ると飛びすぎる

ポイントは、軽量モデルが「弱い上位モデル」ではないということです。軽くてトップヘビーなラケットは、ヘッド側に重さが寄っているぶん、ゆっくり振っても打球が前に飛びます。逆に言うと、フルスイングできる人が振ると、簡単にベースラインを越えます。上位モデルは自分のスイングで飛距離をコントロールする前提の設計なので、振れない人が持つと「ボールが浅い、ネットする」ばかりになります。どちらが上ということではなく、飛ばす仕事を自分がやるか、ラケットにやってもらうかという役割分担の違いです。

条件で切り分ける

  • 週1回以下、スクールのラリー中心:軽量派生が向きます。スクールの球出しはテンポが速く、腕が疲れると振り遅れます。ラケットが飛ばしてくれる分、フォームを作る余裕が生まれます。
  • 週2回以上、試合に出る予定がある:本流モデルを検討する価値があります。相手のボールが速くなるほど、軽いラケットは押し負けて面がブレます。重さは自分を守る側にも働きます。
  • スイングは大きいが、コントロールが定まらない:本流の98平方インチ寄りが合う可能性があります。面が小さいほど飛びすぎが抑えられ、狙ったところに落ちやすくなります。
  • 肩・肘に不安がある、あるいは過去に痛めた:軽さだけで選ばないでください。極端に軽いラケットは衝撃をフレームで吸収できず、手に来ます。中間重量+柔らかめのフレーム、という組み合わせのほうが安全です。

「試打」という第三の選択肢を先に使う

テニス用品には、家電や靴にはない便利な仕組みがあります。多くの専門店やメーカーが用意している試打ラケットの貸し出しです。数日単位で借りて、実際に自分が通うコートで、いつもの相手と打てます。店頭の壁打ちや素振りでは絶対に分からないことが、ここで分かります。具体的には、ボレーのときの面の安定、サーブを打ったあとの振り抜けの重さ、そして1時間打ったあとの腕の疲れ方です。特に最後の「疲れたあとの挙動」は、購入判断で一番効きます。買ってから気づくと取り返しがつきません。

試打で比べるときは、ガットを揃えられるかを必ず確認してください。試打ラケットは張り替えたばかりのものと、何十人も打ったあとのものが混在します。ガットの状態が違えば打球感は別物になり、ラケットの差だと勘違いします。「このラケットは飛ばない」と思ったら、実はガットが死んでいただけ、というのは珍しくありません。借りるときに張り上げ時期を聞くだけでも精度が上がります。

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試打は2本以上を同じ日に、同じ相手と打つのがコツです。日を分けると体調や風でぶれます。連続して打ち比べると、重さの差やしなりの違いが体感でくっきり出ます。

中古品と型落ち新品、どちらを狙うか

予算を抑えたいときの選択肢として、中古のラケットと、モデルチェンジ後に残っている型落ち新品があります。ラケット本体は消耗品ではありませんが、フレームは目に見えない疲労が蓄積します。長年ガットを張られ続けたフレームは、わずかに反発が落ちると言われます。加えて中古品は、落下やフレームショットによる細かいクラックが見つけにくく、保証もありません。同じ価格帯なら、型落ち新品のほうが安心度は高いです。

一方で、グリップテープは消耗品なので中古でも気にする必要はありません。むしろ確認したいのは、グリップ内部のスポンジ(元グリップ)の状態と、フレームの塗装が剥げている箇所です。塗装剥げは打った回数のサインなので、傷の位置と数を見れば使用量が推測できます。

賢い買い時 ── テニス特有のモデルチェンジ周期を味方に

テニス用品は「いつ買うか」で支払う額がかなり変わります。汎用的な「セールを狙え」で終わらせず、テニスならではのタイミングを具体的に押さえておきましょう。

狙い目は「世代交代の谷間」

テニスのフラッグシップラケット(Pure Drive、EZONE、Pro Staffなど)は、おおむね数年周期でモデルチェンジを繰り返します。新世代が発表されると、性能がそう大きく劣るわけでもない旧世代モデルが値下がりする——ここが最大の狙い目です。最先端のスペックに強いこだわりがなければ、一世代前のフラッグシップは「割安なのに完成度が高い」買い物になりやすい。プロが使うトップモデルの旧世代を、エントリー価格帯で手に入れられることもあります。

張り上げ済みか、フレームのみか

初心者には張り上げ済み(ガット装着済み)が手軽です。一方で、長く続けるつもりならフレームのみを買って好きなガットを張ってもらう方が、後から打感を調整できてトータルでは満足度もコスパも高いことが多い。ここは「とりあえず始める」か「腰を据えてやる」かで分けて考えると良いでしょう。

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セット品の「シューズ」だけは要確認:「ラケット+シューズ+バッグ」のお得セットは入門に便利ですが、付属シューズがテニス専用設計ではなく汎用スポーツシューズのことがあります。前述の通りコートでのグリップと横サポートが命なので、セットのシューズが専用品かは必ず確認を。ここが汎用品なら、シューズだけ別で揃える方が安全です。

EC・店舗の使い分け(テニス用品の現実的な買い方)

テニス用品は「どこで買うか」で得意分野が違います。汎用の攻略ではなく、テニスの実情に即して使い分けるのが賢明です。

  • テニス専門店(実店舗):試打・グリップ確認・足型フィッティング・ガット張りの相談が一括でできる。初めてのラケットとシューズはここが安全。スタッフの知見は値段以上の価値があります。
  • 大型EC・スポーツ量販のオンライン:旧モデルやセール品、ガット・グリップテープなどの消耗品のまとめ買いに強い。「スペックも握りも分かっている2本目以降」「消耗品の補充」はオンラインが効率的です。グリップサイズの選択ミスにだけ注意。
  • ガットの張り替え:ガット代+張り代の合算で、持ち込みなら1〜3日が目安。よく通うショップで複数のガットを試しながら、自分の一本を探していくのが現実的です。

なお、具体的な価格や還元率・キャンペーン条件は時期と販売チャネルで変わります。購入前には複数のチャネルで最新価格を見比べ、ポイント還元の条件は各公式ページで確認してから決めてください。

始めたての人が踏みやすい落とし穴

ここまでの内容と重なる部分もありますが、出費の無駄と怪我を減らすために、特にやりがちな失敗を実例ベースでまとめておきます。

  • いきなり上級者向けラケットを選ぶ → 「プロ使用」「重量系コントロールモデル」はスイングスピードと技術が前提。初心者が重すぎるラケットを使うと振り切れず、肘・肩・手首を痛めます。まずは軽量・大ヘッドの扱いやすいモデルから。
  • シューズをランニングシューズで代用 → 横方向のサポート不足で足首を捻るリスク大。テニス専用シューズは省略してはいけない投資です。
  • ガットを「切れるまで」交換しない → テンションは確実に落ちており、打感もコントロールも劣化済み。余計な力で補う癖がつき、体への負担も増えます。
  • グリップサイズを確認せずオンライン購入 → 太いと手首が固まり、細いとブレる。テープで太くはできても細くはできないので、迷ったら細め。
  • コートと合わないシューズ → オムニでハード用は滑り、ハードでオムニ用はソールが早摩耗。安全性にも直結します。
  • 最初から全部を上位グレードで揃える → 続くか分からない段階で大出費になりがち。まずは張り上げ済みラケットとシューズ、続けると決めてから追加が現実的。
  • 完全に独学で押し通す → フォームのクセは定着すると直しにくい。スクールや経験者の早めのアドバイスは、上達と怪我防止の両面で効きます。

始め方が違えば正解も違う ── 通い方・体格・保管環境で分かれる選択

ここまでスペックの読み方を書いてきましたが、同じスペックでも「その人がどうテニスをしているか」で正解は変わります。週1回のスクール生と、部活で毎日打つ高校生と、久しぶりに再開した社会人では、壊れる場所も、困ることも違います。よくある状況別に、選ぶ方向と避けたい選択を並べます。

週1回のスクール通い ── 一番の敵は「ガットの放置」

週1回ペースだと、ラケットは何年も持ちます。だからこそ見落とされるのがガットの劣化です。切れなければ大丈夫だと思いがちですが、ポリエステル系のガットは打っていなくても時間経過でテンションが落ちます。1年放置したガットは、張りたてとは別の道具になっていて、飛ばないので余計に力んで、肘に負担がかかります。週1回なら「切れなくても半年に一度は張り替える」と決めておくのが実用的です。

ラケット選びとしては、軽量寄りかつ黄色や白系の派手な配色を避ける理由はありません。むしろスクールのラケット置き場で自分のものを一目で見分けられるという実利があります。同じモデルが並ぶスクールは本当に多いので、グリップテープの色を変えるだけでも取り違えを防げます。

家族で共用したい ── グリップサイズが最大の壁

「家族で1本を使い回す」は、テニスではかなり無理があります。理由はグリップサイズです。手の大きさが違う人が同じグリップを握ると、細すぎる側は握り込みすぎて前腕が張り、太すぎる側は面が回って手首をひねります。どちらもテニス肘の直接の原因です。

それでも共用したい場合は、小さい人に合わせたグリップサイズを買い、大きい人はオーバーグリップを重ね巻きして調整するのが唯一の現実解です。テープ1本で約1ミリ、グリップサイズおよそ半分ぶんが太くなります。逆に「太いのを細くする」は削るしかなく、事実上できません。共用前提なら細めから入るのが鉄則です。

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子どもと大人の共用は、グリップだけでなく重量とラケット長で無理が出ます。ジュニア用は長さそのものが短く設計されているので、大人が使うとスイングが窮屈になります。ここは分けたほうが結局は安く済みます。

再開組・久しぶりに打つ人 ── 昔の感覚が一番危ない

学生時代に打っていた人が10年ぶりに戻ってくるとき、最も多い失敗が「昔と同じスペックを選ぶ」です。当時のラケットは今より重く、ガットもナイロンが主流でした。同じ重量を今の体で振ると、初日は打てても翌日に肩と肘が来ます。

再開するなら、記憶より10〜20g軽い重量から入るのが安全です。物足りなければ、鉛テープをフレームの3時9時位置や、グリップエンド側に貼って後から重くできます。逆に重すぎるラケットは軽くできません。「後から足せる方向」に振っておくのが、再開組の基本戦略です。ガットも、昔の感覚でポリを強めに張ると腕に響くので、まずはマルチフィラメント系の柔らかいもので体を慣らしてください。

部活・週3回以上打つ人 ── 消耗の主戦場はシューズとガット

打つ量が増えると、壊れるのはラケットではなくシューズとガットです。特にシューズのアウトソールは、スライドや踏み込みの多い人ほどつま先の外側と、母趾球のあたりが集中的に減ります。溝が消えたシューズはオムニコートで滑り、ハードコートでは逆に食いつきすぎて膝を痛めます。目安として、溝が浅くなったら見た目がきれいでも交換時期です。

週3回以上なら、ガットは切れる前提で考えます。ポリエステル系は切れなくても2〜3週間で性能が落ちるので、張り替え頻度を織り込んだうえで、耐久性重視のガット、あるいはハイブリッド(縦をポリ、横をナイロン)を検討する価値があります。ハイブリッドは切れやすい縦糸だけを丈夫にでき、横をナイロンにすることで腕への衝撃も緩みます。

置き場所が狭い、車で運ぶ ── 温度がラケットを殺す

意外に語られませんが、保管環境はラケットとガットの寿命に直結します。最も避けたいのが夏の車内にラケットバッグを置きっぱなしにすることです。車内は高温になり、ガットのテンションは急速に落ち、グリップの接着も緩みます。カーボンフレーム自体もダメージを受けます。冬の低温もガットを硬くし、張りたてでも打球感が変わります。

収納スペースが限られる場合は、大型のラケットバッグではなく2本入る程度のスリムなケースにして、玄関のクローゼットなど温度変化が小さい室内にしまうほうが、道具は長持ちします。ベランダや物置は最悪の保管場所です。

  1. 練習後にガットの汚れを拭くオムニコートの砂はガットの表面を削り、切れを早めます。タオルで一拭きするだけで持ちが変わります。
  2. グリップを乾かす汗を吸ったまま袋に入れると、元グリップが劣化し、握りが滑ります。バッグのファスナーを開けて一晩置くだけで十分です。
  3. シューズは中敷きを外して乾燥湿ったままだとクッション材が早くへたり、足への衝撃が増えます。
  4. 車から降ろすこれを習慣にするだけで、ガットの張り替え頻度が明らかに減ります。

よくある質問

初心者の最初の1本、ラケットはどう選べばいい?

軽量(270〜290g前後)・大ヘッド(100〜105平方インチのミッドプラス)・扱いやすいモデルが基本です。重すぎるラケットは体への負担が大きく、コントロールも難しくなります。判断軸は「最後まで振り切れるか」「打ったときに安定感があるか」。ブランドより先にスペックを見て、候補を絞ったらショップで試打するのが失敗しない近道です。

ガットはナイロン・ポリ・ナチュラルのどれを張る?

初〜中級者はナイロン(マルチフィラメント)が無難です。柔らかく打感が良く、腕への衝撃が少ないので長く打っても疲れにくい。トップスピンを本格的にかけたくなったら、ポリエステルや「縦ポリ・横ナイロン」のハイブリッドに進むのが定番ルート。ナチュラルは最高峰ですが高価で湿気に弱く、初心者には不要です。いきなりポリは肘を痛めやすいので急がないこと。

ガットは切れていなくても張り替えるべき?

はい。ガットは切れていなくても、張った瞬間からテンションが落ち続けています。週1プレーで2〜3か月、週3回以上で1〜2か月が交換目安。「ボールが飛びすぎる」「スピンがかかりにくい」「打感がぼやけた」と感じたら交換のサインです。落ちたテンションのまま打つと、無理に力を入れて補う悪い癖がつきます。

テニスシューズはコートで本当に変える必要がある?

主に使うコートに合わせるのが理想です。日本最多のオムニ(砂入り人工芝)では「オムニ・クレー兼用」が最も潰しが利きます。ハード専用ソールをオムニで使うと滑り、オムニ用をハードで使うとソールが早く摩耗します。1足で済ませたいなら兼用モデルを。なお、ランニングシューズでの代用は横サポート不足で足首を痛めるため避けてください。

ヨネックス・バボラ・ウィルソンはどう違う?

ざっくりした傾向として、ヨネックスは面が広く扱いやすい国内最大手(EZONE=バランス型/VCORE=スピン)、バボラは飛びとスピンが看板(Pure Drive/Pure Aero)、ウィルソンはコントロールの伝統と近年のCLASH(しなる高反発)が特徴です。ただし同じブランドでもシリーズで性格が大きく違うため、ブランドより「シリーズ・スペック・試打」で選ぶのが正解です。

テニス肘(外側上顆炎)を防ぐには?

ラケット・ガット・フォームの3点が絡みます。ラケットは柔らかめ・軽量、ガットはナイロン系で低め〜中程度のテンションにするとインパクトの衝撃が和らぎます。フォームは打点の遅れや手首の過度な返しが原因になりやすいので、スクールや経験者に見てもらうのが有効。すでに痛みが出ている場合は無理をせず、整形外科など専門医に相談してください。

ラケットの買い時はいつ?旧モデルは狙い目?

フラッグシップは数年周期でモデルチェンジするため、新世代が出て旧世代が値下がりするタイミングが狙い目です。最先端スペックに強いこだわりがなければ、一世代前のフラッグシップは割安で完成度も高い良い買い物になりやすい。価格や還元条件は時期・チャネルで変わるので、複数のECや店舗で最新価格を比較し、ポイント条件は各公式で確認してから決めましょう。

子供・ジュニアのラケットはどう選ぶ?

ジュニア用は身長・年齢に応じたサイズがあり、小さい子ほど短いラケットを使います。メーカーやショップが身長対応表を出しているので、それを参考に。合わないサイズを使い続けるとフォームが崩れ、体への負担も増えます。成長期は1〜2年ごとの買い替えも視野に。試合を考えているなら、ITF規格などの公認マークの有無も確認しておきましょう。

グリップサイズを間違えたら直せる?

太い方向には直せますが、細い方向には直せません。グリップテープを1〜2枚重ねれば太くできるので、迷ったら細めを選ぶのが鉄則です。オンライン購入で「届いたら太すぎた」というのは最も多い失敗。グリップテープ自体も汗を吸う消耗品で、ドライ(サラサラ)とウェット(しっとり)があり、汗が多い人はウェットが向きます。週1プレーなら1〜2か月に1回程度の交換が目安です。

ラケットのグリップサイズは、どうやって自分に合うか確かめられますか?

一般的な目安は、ラケットを軽く握った状態で、指先と手のひらの付け根の間に人差し指1本が入る程度です。迷ったら細いほうを選んでください。オーバーグリップを重ねれば太くできますが、太いものを細くすることは事実上できません。店頭で複数サイズを握り比べるのが確実です。

ガットは切れていなければ張り替えなくてよいのでしょうか?

切れなくてもテンションは落ちます。ポリエステル系は打たなくても時間で緩み、2〜3週間で打球感が変わると言われます。飛ばなくなったぶん力んで振るようになり、肘や肩の負担が増えます。目安として、年間のプレー回数と同じ回数だけ張り替えるという考え方が広く使われています。

オムニコートとハードコートで、シューズを分ける必要はありますか?

両方で頻繁に打つなら分けたほうが安全です。オムニ用は砂の上でグリップするパターン、ハード用は摩耗に強い硬めのソールという設計思想の違いがあります。オムニ用をハードで使うとソールが早く減り、ハード用をオムニで使うと滑りやすくなります。オールコート用は妥協点として使えます。

テニス肘になりかけていますが、道具側でできる対策はありますか?

優先度が高いのはガットです。ポリエステルからマルチフィラメントなど柔らかい素材に変える、あるいはテンションを緩めるだけで衝撃はかなり減ります。次にラケットの重量で、極端に軽いものは衝撃を吸収できず手に来ます。振動止めは体感を和らげますが、根本的な衝撃量は変えないと理解しておいてください。

試打ラケットを借りるとき、何を見ればいいですか?

素振りではなく、実際のコートで1時間打ってからの疲れ方を見てください。ボレー時の面の安定、サーブ後の振り抜けの重さ、そして後半に振り遅れないかが判断材料になります。借りる際はガットの張り上げ時期を確認してください。古いガットのままだとラケットの差ではなくガットの差を見てしまいます。

夏場、ラケットを車に置いたままにするとどうなりますか?

車内は高温になるため、ガットのテンションが急速に落ち、グリップの接着も緩みます。カーボンフレーム自体にも良くありません。張りたてでも数日で打球感が変わることがあります。冬の低温もガットを硬くします。面倒でも室内に持ち込み、温度変化の小さい場所で保管するのが道具を長持ちさせる近道です。

「テニスラケット」の実勢価格(自社調べ)

mottoku が各 EC サイトから収集している在庫データのうち、商品名に「テニスラケット」を含み 在庫のある 504 件を集計したものです(2026-08-19 時点)。 セット品や関連商品も含まれるため、価格の幅は実際の売れ筋より広く出ます。

サイト 件数 最安 中央の帯
(25〜75%)
中央値 最高 レビュー平均
楽天市場 504件 ¥450 ¥26,866〜¥34,320 ¥31,680 ¥55,800 4.7
  • 楽天市場では在庫のある 504 件を 62 店舗が扱っています。同じ型番を複数の店が並べている状態なので、店ごとの価格差とポイント条件を見比べる価値があります。
  • 楽天市場では 66 件(13%)がポイント倍率アップの対象で、最大 20 倍まで設定されています。倍率は店舗と時期で変わるので、同じ価格帯なら倍率のついた店を選ぶと実質額が下がります。

※ 「中央の帯」は、安い順に並べて 25% 〜 75% の位置にあたる価格帯です(取扱いのちょうど半分がこの中に入ります)。中央値は「だいたいこの価格帯を見ておけばよい」の目安です。実測日時点の在庫データにもとづくため、 セール期間中は下振れします。最新の価格は各サイトでご確認ください。

※ 本記事は購入価格・キャンペーン情報の参考目的で作成しています。記載のセール日程・ポイント還元率・キャンペーン条件は変更される場合があります。最新情報は各 EC サイトの公式ページをご確認ください。