家庭用プリンターの選び方ガイド — インク代(ランニングコスト)で選ぶ・印刷量別のおすすめ
本記事の価格・還元率・セール等の情報は、各サービスの公式サイト・公式APIをもとに mottoku編集部が確認したものです(最終更新時点)。最新の価格・在庫・キャンペーン内容は必ず各公式サイトでご確認ください。
プリンターは「型落ち」が普通に現役で使える家電
家庭用プリンターは、テレビやスマホほど毎年大きく進化しません。新モデルが出ても、変わるのは省エネ性能やアプリの使い勝手、対応する用紙サイズが少し増える程度で、一世代前の機種でも印刷品質そのものはほとんど変わらないのが実情です。だからこそ、型落ちになった瞬間に値段がガクッと下がる旧モデルを狙うのが、プリンターをいちばん安く手に入れるコツになります。
ところが、ここで多くの人がハマる落とし穴があります。本体を安く買えても、後から効いてくるインク代のほうが本体価格を上回るケースが珍しくないのです。たとえば一万円台で買った複合機が、純正インクを2回・3回と買い足すうちに、もっと高い本体のタンク式機を買ったほうが結局安かった——というのは家庭プリンターで本当によくある話です。
この記事では、安く買える型落ちの見極め方、エプソン・キヤノン・ブラザーという主要3社の機種ラインの性格の違い、値段が下がる季節のリズム、そして「本体が安い=得」とは限らないインク込みの総額の考え方まで、家庭用プリンターを損なく手に入れる順序で整理します。価格や同梱インクの内容は時期で変わるため、最終的な数字は各販売チャネルでご確認ください。
この記事の結論を先に —— ① 印刷品質は型落ちでもほぼ変わらないので、旧モデルの値下がりは積極的に狙ってよい。② ただし安く買うべきなのは「本体+これから使うインク代」の総額が安い機種であって、本体価格が安い機種ではない。③ 年に数えるほどしか印刷しないなら、そもそも買わずコンビニ印刷で済ませるほうが安いことも多い。
エプソン・キヤノン・ブラザー — 3社の機種ラインの読み方
家庭用インクジェットは、実質エプソン・キヤノン・ブラザーの3社で選ぶことになります。「どこが一番か」ではなく、各社が用意している機種ラインの性格を知っておくと、自分の使い方に合う一台と、その値下がりを狙うべきモデルが見えてきます。
| メーカー | 大容量インクタンク機 | カートリッジ式の複合機 |
|---|---|---|
| エプソン | エコタンク(EW-Mシリーズなど)。ボトルからインクを補充する方式の先駆け | カラリオ(EW / EP シリーズ)。写真画質に定評 |
| キヤノン | ギガタンク(G シリーズ)。大容量ボトル補充タイプ | ピクサス(TS / TR シリーズ)。TR は前面給紙でビジネス寄り |
| ブラザー | ファーストタンク系の大容量機 | プリビオ(DCP / MFC シリーズ)。文書・FAX に強い |
ざっくり言うと、エプソンのカラリオは写真がきれい、ブラザーのプリビオは文書印刷とFAX・自動原稿送りが得意、キヤノンのピクサスはその中間でアプリ連携が手厚い、という色分けです。年賀状の写真をきれいに刷りたい家庭はエプソンやキヤノン、書類やコピーがメインで在宅ワークにも使う家庭はブラザー、という選び分けが一つの目安になります。
そして各社とも、ふだん使いの「カートリッジ式」とは別に、インクをボトルから注ぎ足す「大容量インクタンク機」を用意しています。エプソンのエコタンク、キヤノンのギガタンクがその代表です。本体価格は二倍三倍と高いのですが、インク1本あたりで刷れる枚数が桁違いに多く、たくさん印刷する家庭ほど後で効いてきます。後半のインク代の話で詳しく見ます。
同じシリーズでも、末尾の数字(世代)と、無線LAN・自動両面・カードスロットの有無で型番が枝分かれします。店頭やネットで似た型番が並んでいたら、シリーズ名(カラリオ/ピクサス/プリビオ等)と、自分に必要な機能の有無でまず絞り込むと迷いません。
「本体が安い」の正体 — カートリッジ式と大容量タンク式の損益分岐
プリンターが安い・高いを語るうえで避けて通れないのが、カートリッジ式と大容量インクタンク式の構造の違いです。ここを理解すると、「本体価格の安さ」がいかにアテにならないかが見えてきます。
カートリッジ式は、本体を安く売って、後から純正インクで利益を出すビジネスの形になっています。だから本体は手の届きやすい価格でも、純正インクのセットを一度買い替えるだけで本体価格に近い額が飛ぶことも珍しくありません。色ごとにカートリッジが分かれているタイプなら、一色なくなるたびに交換が必要で、補充の頻度も上がります。
一方、大容量インクタンク式(エコタンク/ギガタンク)は逆の発想です。本体は高い代わりに、付属・補充用のインクボトル1本で刷れる枚数がカートリッジの何倍にもなり、1枚あたりのインク単価が大きく下がります。本体の高さは、印刷を重ねるほど取り戻していける——いわゆる損益分岐です。
- 年に数十枚〜百枚程度:カートリッジ式で十分。本体の安さがそのまま得になる。タンク式の本体差額を回収できる前に使わなくなる。
- 毎月コンスタントに刷る・年賀状を大量に作る・在宅ワークで書類が多い:大容量タンク式が候補。インクの追加費用が軽く、本体差額を1〜2年で取り戻せることも。
- 白黒の文書が中心で量が多い:そもそもインクジェットでなく、トナーが長持ちするモノクロレーザーのほうが速くて経済的なことも。
つまり「どっちが安いか」に唯一の正解はなく、自分が月にどれくらい印刷するかで答えが入れ替わります。安い本体に飛びつく前に、ふだんの印刷枚数をざっくり思い浮かべてみてください。それが、カートリッジ式の値下がりを狙うべきか、タンク式のセール時期を待つべきかの分かれ道になります。
一人暮らし・家族共用・年に数回 — 印刷量で答えが変わります
プリンター選びがややこしいのは、同じ「家庭用」でも使い方によって正解が真逆になるからです。インク代で選ぶという原則は共通でも、年間何枚刷るかで、どのインク方式が得になるかの分岐点が動きます。ここでは実際に分かれやすい4つのパターンで整理します。
年に数十枚以下 — カートリッジ式の入門帯で十分です
年賀状の宛名と、たまに届く書類の印刷くらい。この層が大容量タンク式に手を出すと、本体価格の差を刷り切る前に本体の寿命が来ます。むしろ気にすべきは使わない期間の目詰まりで、月1回も電源を入れない使い方だと、いざ刷ろうとしたときにクリーニングでインクが消えていきます。この層は「本体が安い」より「ヘッドが交換前提の設計か」を見るほうが実害が少なく、キヤノンの一部機種のようにインクタンクと印字ヘッドが分かれていて、ヘッド単体を後から入手できる構造は、放置しがちな人と相性がいい選択です。
子どもの学習プリント・写真を刷る家庭 — タンク式の本領
学校のプリントの刷り直し、自由研究、写真。月に数十枚以上が続くなら、エプソンのエコタンクやキヤノンのギガタンク、ブラザーのファーストタンクといった大容量タンク搭載機が視野に入ります。本体は価格帯の上のほうですが、インクをボトルで補充する方式なので、1枚あたりの負担は桁が変わります。避けたいのは「たくさん刷るから」と枚数だけで飛びつくことで、写真主体なら染料インクの色数が多い写真向けライン、文字主体なら顔料黒を積んだ普通紙重視の機種と、同じタンク式でも中身が違います。
在宅ワーク・書類が中心 — 白黒レーザーという別解
刷るのが契約書や資料ばかりで、写真はスマホの中で完結している。この使い方ならモノクロレーザーが素直です。トナーは乾かないので、数か月放置してもいきなり刷れます。ヘッドクリーニングという概念自体がないのは、忙しい人には大きな利点です。ただし本体は大きく重く、消費電力も瞬間的には大きいので、置き場所と電源の余裕は先に確認してください。写真をきれいに刷りたい日が年に一度でもあるなら、レーザー1台では後悔します。
置き場所が確保できない — 給紙方式で決まります
棚の一段に入れたい、使わないときは押し入れという人は、背面給紙(縦に紙を挿す)か前面カセットかで実質の設置面積が変わります。背面給紙は本体は薄いのに、紙を挿すと上と後ろに空間が要ります。前面カセットは本体が厚い代わりに、上方向は排紙トレイが伸びる分だけで済みます。棚に押し込む前提なら後者、机の上で普段は紙を抜いておく前提なら前者が扱いやすい、という分かれ方です。
複数のパターンにまたがる家庭では、「一番よく刷る人の用途」に合わせるのが結局もめません。年に一度の年賀状のために全体を決めると、残り11か月が使いにくくなります。
「入らない・つながらない」を買う前に潰す — 寸法と対応環境の読み方
プリンターは、カタログの外形寸法だけを信じると必ず失敗する家電です。理由ははっきりしていて、公称サイズはトレイを全部しまった収納状態の数字だからです。実際に印刷するときは、紙を入れるところと出るところが本体からせり出します。
実際に必要な空間は「公称寸法+動作スペース」
前面カセット機なら、排紙トレイが手前に伸びます。背面給紙機なら、後ろに紙が反り上がる分と、上に手を入れる余裕が要ります。どちらも、公称の奥行きに対して手前や後ろへ十数センチ以上の余白を見ておくと安全です。壁にぴったり付けたい人は、背面に給紙口や電源コード、後ろ抜きの用紙経路がないかを商品ページの背面写真で確認してください。ここを見落とすと、置けたのに紙が入らない、という一番むなしい失敗になります。
上方向のクリアランスが見落とされがち
スキャナ付きの複合機は、原稿を置くためにフタが上に開きます。棚の中段に入れると、フタが天板に当たってコピーができません。ADF(自動原稿送り装置)付きならさらに高さが要ります。本体の高さ+フタが開く分を確保できるかは、メジャーで実測しておく価値があります。
対応環境は「OSのバージョン」と「接続方式」の二段構え
型落ちを狙うときに一番効いてくるのがここです。古い機種は、最新OSに対応するドライバーの提供が終わっていることがあります。メーカーのサポートページで、その型番が自分のパソコンのOSに対応しているかを型番単位で確認してください。スマホから刷るだけならメーカーアプリの対応OSバージョンも同様です。
接続方式は、無線LANの対応周波数帯を見ます。2.4GHz帯のみ対応の機種は珍しくなく、家のルーターが5GHz帯中心の設定だと、接続の手順で戸惑います。ルーター側で2.4GHzのSSIDが有効になっているかを先に確かめておくと、開封後の作業が短くなります。有線LAN端子の有無、USBケーブルが同梱されないことが多い点も、事前に押さえておきたいところです。
用紙サイズと厚紙対応
家庭用の多くはA4まで。A3を刷りたいなら機種が限られ、本体もひと回り大きくなります。年賀状のはがき印刷は、ほぼ全機種が対応していますが、厚手の写真用紙や往復はがきになると給紙経路の曲がりがきつい機種で詰まりやすくなります。厚紙を多く扱う予定があるなら、用紙が曲がらずまっすぐ抜ける手差し経路があるかを仕様表で探してください。
設置場所は、直射日光と暖房の風が当たらない水平な場所を選んでください。インクジェットは温度と乾燥に敏感で、日当たりのいい窓際に置くとノズルが乾きやすくなります。
この順に確認すれば取り違えません — 購入前チェックリスト
プリンターは確認項目が多い割に、見る順番を間違えると後の項目が無意味になります。上から順に潰していってください。
- 年間の印刷枚数をざっくり出すここがずれると、以降の判断が全部ずれます。年賀状の枚数、月に刷る書類、写真。合計が年数十枚なのか数百枚なのかで、カートリッジ式とタンク式のどちらが安く済むかが逆転します。数えず「そこそこ」で決めた人ほど、インクの買い足しで消耗します。
- 刷るものが文字か写真かを決める文字中心なら顔料黒インクを積んだ機種、写真中心なら色数の多い染料系。ここを外すと、写真がにじむ、あるいは普通紙の黒が薄い、という毎回のストレスになります。同じシリーズでも上位機は色数が多い、という差の付き方をします。
- 対応インク型番と、その入手しやすさを見る本体ページから交換インクの型番を控え、その型番が単品で普通に流通しているかを確認します。すでに後継型番へ移行しかけている旧インクだと、数年後に探し回ることになります。ここを見ずに本体だけで決めるのが、最も多い失敗です。
- 大容量パック・増量タイプの有無を確認する同じ型番でも標準容量と増量タイプがある場合、1枚あたりの負担が変わります。増量が存在しない型番は、刷る量が多い人には不利です。
- 設置寸法を、動作状態で実測する公称寸法+前後の伸びしろ+フタの開閉高さ。棚に入れる予定なら、ここで落ちる機種が出ます。
- 無線の周波数帯とOS対応を型番で照合する2.4GHz帯のみか、自分のOSのバージョンにドライバーがあるか。型落ちを狙うほどここが効きます。
- 使いたいスマホアプリと機能の対応を見るアプリ自体は対応でも、その機種ではスキャン取り込みや直接印刷が使えない、という差があります。機種別の対応表を確認してください。
- ADF・両面印刷・カセット枚数など、頻度の高い機能を絞る使わない機能に価格帯を上げる必要はありませんが、両面印刷は書類が多い人には日常の手間が変わる機能です。
- 同梱インクが「セットアップ用」かを確認する初回に入っているインクは、通常品より容量が少ない設定のことがあります。買ってすぐ交換インクが要る前提で見ておくと、想定が狂いません。
- 保証期間とサポート窓口を確認するヘッドの不具合は初期に出ることがあります。購入証明を保管しておくところまでが手順です。
3番目のインク型番の確認だけは、店頭でも商品ページでも必ずやってください。本体は選び直せますが、買ってしまったあとにインクの流通事情は変えられません。
ipm、6色、L判の秒数 — スペック表の数字が何を指しているか
プリンターの仕様表は、似た言葉が並ぶ割に意味がまるで違います。比較のときに効く項目だけ、読み方を押さえておきます。
インクの種類 — 染料と顔料
染料インクは紙に染み込んで発色するタイプで、写真用紙で光沢が出て色の階調がなめらかです。顔料インクは粒子が紙の表面に載るので、普通紙でも黒がくっきりし、水にも比較的強くなります。多くの家庭用機は「黒だけ顔料、カラーは染料」というハイブリッド構成で、これは文字も写真も両立させる設計です。仕様表で黒インクが2種類(顔料黒と染料黒)ある機種は、写真の黒の締まりも狙った上位構成だと読めます。
色数 — 4色と6色の違い
4色はシアン・マゼンタ・イエロー・黒の基本構成。6色機はここにライトシアンやライトマゼンタ、あるいはグレーを足したもので、肌色や空のグラデーションのざらつきが減ります。写真を大きく引き伸ばさないなら4色で不満は出にくく、逆に色数が多いほど交換するインクの種類も増える、という裏返しもあります。
印刷速度 — ipmとppm
ipm(images per minute)はISO基準の測定条件で1分あたり何枚刷れるかを示す数値で、メーカー間の比較に使えます。モノクロipmとカラーipmが別記されるのが普通です。一方、写真印刷は「L判1枚あたり何秒」という別表記になります。カタログの速い数字は速度優先モードでの値なので、実際にきれいさを求める設定で刷ると数倍かかると思っておくと落差がありません。
解像度と、あまり気にしなくていい数字
dpiの最大値は各社とも十分高く、家庭用の比較で決め手になることは少ない項目です。むしろ最小インク滴の大きさ(ピコリットル)のほうが粒状感に効きますが、これも上位機ほど小さいという相関なので、機種のグレードで判断できます。
ランニングコストの表記
各社が出している「1枚あたり」の値は、大容量インク使用時など前提条件が付きます。比較するときは同じ条件どうしで並べること、そしてカラー1枚の値を見ることです。モノクロだけ安く見せる書き方もあるので、脚注の測定条件まで目を通す価値があります。
給紙まわりの表記
「前面カセット○枚/背面トレイ○枚」は普通紙での枚数です。写真用紙やはがきはもっと少なくなります。「自動両面印刷対応」は普通紙のみのことが多く、はがきの両面自動には非対応という機種が大半です。年賀状で裏表を刷るなら、手で裏返す前提で考えてください。
秋の値上がりを避ける — プリンターの一年の巡り方
プリンターは、家電の中でも季節の波がはっきりしている商品です。理由は単純で、年賀状という国民的な印刷需要が毎年決まった時期に来るからです。この周期を知っているだけで、同じ機種でも買うタイミングの有利不利が変わります。
秋から年末は「需要のピーク」
10月あたりから年賀状用の買い替え需要が立ち上がり、11月から12月は店頭の在庫も動きます。この時期は選択肢が最も多い代わりに、値引きは渋くなりがちです。急に壊れて年賀状に間に合わせたい、という状況ならこの時期に買うしかありませんが、余裕があるなら避けたい期間です。同時に、この時期は各社の新機種が出そろうタイミングでもあるため、前年モデルが型落ちとして残っているという別の狙い目も生まれます。
年明けから春先が、型落ちが動く時期
年賀状シーズンが終わると需要が落ち、秋に出た新機種の一世代前が在庫整理の対象になります。プリンターは基本設計が数年単位で続くことが多く、一世代前でもインク型番が同じ、機能もほぼ同等ということが珍しくありません。前の記事でも触れたとおり、型落ちが現役で通用する家電なので、この時期に一世代前を押さえるのは合理的です。ただしインク型番が世代で切り替わった年だけは例外で、古い型番側を選ぶと将来の入手性で不利になります。買う前に、現行機と型落ち機のインク型番が同じかどうかを見てください。
新生活シーズンの動き
2月から4月は、進学・就職に合わせた需要が出ます。この時期はエントリー帯の複合機がまとめて動くので、入門機を探しているなら選択肢が増えます。一方で、写真重視の上位機や大容量タンク機は、この波の影響をあまり受けません。
買い替えの判断はインク型番の変わり目で
今使っている機種が現役でも、そのインク型番が新しいシリーズに置き換わり始めたら、数年後の入手性を頭の片隅に置いておくといいでしょう。慌てて買い替える必要はありませんが、需要ピークの秋を避けて動けるようにしておくと、選択の自由度が保てます。
本体とインクは、買うタイミングの考え方が違います。本体は季節の谷を待つ価値がありますが、インクは切らすと何もできないので、常用の色は1本先回りして持っておくほうが結果的に困りません。
プリンターが安くなる季節 — 年賀状商戦と新生活、そしてモデルチェンジ
プリンターには、ほかの家電とは少し違う独特の値動きのリズムがあります。理由は、家庭が「印刷したくなる時期」がはっきり決まっているからです。これを知っておくと、待てば安く買えるタイミングが読めます。
- 秋〜年末(年賀状シーズン前)1年でいちばん本体が動く時期。各社が新モデルを投入し、店頭の品ぞろえも価格競争も激しくなる。写真画質の高い複合機を狙うならここ。一方、買う人が集中するぶん人気機種は品薄にもなりやすい。
- 年明け〜1月(年賀状シーズン直後)需要が一気に引く反動で、売れ残った機種が値下がりしやすい谷間。急ぎでなければ、ここまで待つと同じ機種を安く拾えることがある。
- 2〜4月(新生活シーズン)進学・就職・引っ越しで「一台目」を買う層が動く。エントリー向けの複合機やセット販売が増え、初めての一台を選びやすい時期。
- モデルチェンジ直後(年間通じて)新型が出ると旧モデルが一段安くなる。前述のとおり印刷品質はほぼ変わらないので、型落ちは積極的に狙ってよい。「現行の一つ前」を指名買いするのが賢い。
- 大型セール期間季節を問わず、各ECや量販店の大型セールに合わせて本体・インクが下がることがある。本体だけでなく純正インクや写真用紙もまとめて値引き対象になっていないかチェックを。
急ぎでないなら、年賀状シーズンの直後か、新型が出て型落ちになったタイミングを狙うのが、品質を落とさず本体を安く買う王道です。逆に、年賀状を自宅で刷ると決めているなら、ぎりぎりまで待つと品薄で選べなくなるので、秋のうちに目当てのシリーズに当たりをつけておくと安心です。具体的なセール日程や値引き幅は時期で変わるので、各販売チャネルの告知でご確認ください。
「セット・同梱インク」のからくり — セット品が必ずしも得とは限らない
プリンター売り場やネットの商品ページでよく見かけるのが、「インク○本セット」「スターターインク付き」「写真用紙付き」といったセット販売です。お得そうに見えますが、ここにも見極めるべきポイントがあります。
- 本体に最初から付いてくる「同梱(セットアップ用)インク」は、容量が少なめなことがある。最初の充填にもインクを使うため、実際に印刷できる枚数は店頭で買う通常インクより少ない場合がある。「すぐ追加のインクが必要になった」と感じる原因の一つ。
- 付属の用紙やインクの「本来いくら相当か」を冷静に見る。セット価格が、本体単体+必要なものを別々に買った合計より本当に安いか。要らない用紙が抱き合わせになっていないか。
- 自分が使う色のインクが含まれているか。写真を刷らないのに大量の写真用紙が付くより、よく減る黒インクが手厚いセットのほうが実用的なこともある。
セットが悪いわけではなく、「本体だけ安い価格」と「セットの価格」を、自分が本当に必要なものだけで比べ直すのがコツです。とくにタンク式は付属インクの量が多くしばらく買い足し不要なことが多いので、セットの上乗せ分が割に合うかをよく見ましょう。価格や同梱内容は変わるので、現在の構成は各販売チャネルでご確認ください。
スマホ印刷とアプリ — 「つながりやすさ」も買う前に確認
今や家庭の印刷は、パソコンよりスマホからのほうが多いという人も少なくありません。最近の機種はほぼスマホ印刷に対応していますが、使い勝手はメーカーの専用アプリの出来に左右されるので、安さだけで選ぶと「つなぐのが面倒で使わなくなる」ことがあります。
- 各社に専用アプリがある:エプソンならスマートパネル、キヤノンならプリントアプリ、ブラザーならモバイルコネクトといった具合に、写真や書類をスマホから直接送って印刷できる。インク残量の確認や、簡単なスキャン取り込みもアプリからできることが多い。
- Wi-Fiに直接つなぐタイプが手軽:同じ無線LANに本体とスマホをつないでおけば、家中どこからでも印刷指示を送れる。ルーターを介さず本体と直接つなぐ方式に対応した機種もある。
- クラウドや写真共有サービスとの連携:スマホに保存した写真や、クラウド上の書類をそのまま印刷できる機種もある。よく使うサービスに対応しているかを確認しておくと快適。
スマホ中心で使うつもりなら、本体スペックより「自分のスマホからスムーズに印刷できるか」「アプリの評判はどうか」を確認しておくと失敗が減ります。家族で共有するなら、複数のスマホを登録して使えるかも見ておきましょう。初期設定は購入後に一度つないでおくと、年賀状シーズンの直前で慌てずに済みます。
長く使って「結局お得」にする — 目詰まりと互換インクの付き合い方
安く買えても、すぐ使えなくなっては意味がありません。インクジェットプリンターには、長く付き合ううえで知っておくべきクセがあります。これを押さえておくと、本体を買い替える頻度そのものを下げられます。
最大のクセは目詰まりです。インクジェットは、長期間まったく印刷しないとインクが乾いてノズルが詰まり、いざ使おうとしたときに線が入ったり色が出なかったりします。復旧のクリーニングでもインクを消費するため、放置はインクの無駄にもなります。対策はシンプルで、月に数回、テスト印刷でもいいので動かしておくこと。これだけで詰まりはかなり防げます。久しぶりに使ってかすれたら、まず本体のクリーニング機能を試しましょう。
もう一つよく相談されるのが互換インク(純正以外)です。価格は魅力的ですが、注意点があります。
純正より安い互換インクは、メーカーの保証対象外になることがあり、製品によっては印刷品質や故障のリスクが指摘されています。写真をきれいに残したい・仕事で渡す書類など品質が大事なものは純正が安心。下書きや自分用の文書など品質を問わないものに割り切って使う、という選び分けが現実的です。最新機種は対応する互換品がまだ出ていないこともあります。使う場合はこうした点を理解したうえで判断してください。なお、インクは子供の手の届かない場所に保管し、誤飲や肌・目への付着に注意を。使用済みカートリッジや不要な本体・インクの処分は、メーカーの回収サービスや自治体のルールに従ってください(使用済みカートリッジの回収に対応している場合があります)。
そもそも互換インクに頼らずインク代を下げたいなら、最初から大容量インクタンク機を選ぶのが根本的な解です。純正のまま1枚あたりのコストが低いので、保証のリスクを背負わずに済みます。印刷量が多くて互換インクを検討している人ほど、買い替えのタイミングでタンク式を一度検討してみる価値があります。
買う前の最終チェック — 失敗しない順序
ここまでの内容を、実際に買うときの順序にまとめます。本体価格を見るのは、いちばん最後で構いません。
- 月の印刷枚数を見積もるこれが全ての出発点。少ないならカートリッジ式、多いならタンク式やレーザーへ。
- 用途を整理する写真中心ならエプソン/キヤノン、文書・コピー・FAX中心ならブラザー。スキャンが要るなら複合機を。
- 純正インクの1枚あたりコストを確認本体価格でなく、これから使うインク代を含めた総額で機種を比べる。
- スマホ印刷のしやすさを確認専用アプリと無線の方式、家族で共有できるかをチェック。
- 買う時期を選ぶ急がないなら年賀状シーズン直後か、型落ちになった現行一つ前を狙う。
- セット内容を見極める同梱インクの量と、抱き合わせの用紙が自分に必要かを確認してから決める。
この順番で見ていけば、「本体が安いのに後で高くついた」「機能を持て余した」という典型的な後悔をほぼ避けられます。最後に念のため、置き場所の寸法(用紙トレイを引き出す奥行きや、複合機ならスキャナのふたを開ける高さ)も測っておくと、届いてから置けないという事故も防げます。
よくある質問
型落ちのプリンターを買って大丈夫?
多くの場合、問題ありません。プリンターは世代が変わっても印刷品質そのものはほとんど変わらず、省エネ性能やアプリの使い勝手が少し改善する程度のことが多いからです。新型が出て一段安くなった「現行の一つ前」を指名買いするのは、品質を落とさず本体を安く手に入れる王道。ただし、自分が使いたいインクや用紙にきちんと対応しているか、サポート期間が極端に短くないかは確認しておくと安心です。
エプソン・キヤノン・ブラザー、家庭ならどれを選ぶ?
使い方で分かれます。年賀状の写真をきれいに刷りたいならエプソンのカラリオやキヤノンのピクサスが写真画質に定評があります。書類のコピーやFAX、在宅ワークで文書を多く刷るならブラザーのプリビオが原稿送りや文書印刷に強い。スマホ連携の手厚さも各社の専用アプリで差が出ます。型番は世代で変わるので、まずシリーズ名と必要な機能で絞り、最新仕様は各公式でご確認ください。
エコタンク・ギガタンクは本当に得?
たくさん印刷する家庭なら、大きく得になることがあります。本体は高めですが、ボトル1本で刷れる枚数がカートリッジの何倍にもなり、1枚あたりのインク代を抑えられます。年賀状を大量に作る、在宅ワークで書類が多い、といった人ほど本体の差額を1〜2年で取り戻せることも。逆に年に数十枚程度なら、回収する前に使わなくなりがちで、本体の安いカートリッジ式のほうが向きます。自分の印刷量で損得が入れ替わります。
本体に付いてくるインクだけで、しばらく印刷できる?
機種によります。本体同梱の「セットアップ用インク」は、初回の充填にもインクを使うため、店頭で買う通常インクより印刷できる枚数が少なめなことがあります。「買ってすぐ追加インクが必要になった」と感じるのはこのため。タンク式は付属インクの量が多く、しばらく買い足し不要なことが多めです。同梱インクでどれくらい刷れる目安かは、商品ページや仕様でご確認ください。
年に数回しか印刷しないなら、何を選べばいい?
そもそも買わずに、コンビニのネットプリントで済ませる選択肢があります。インクジェットは長期間使わないとインクが乾いて目詰まりし、復旧のクリーニングでインクを無駄にしがち。年に数回程度なら、コンビニ印刷のほうが安く確実なこともあります。それでも自宅に置きたいなら、本体の安いカートリッジ式を選び、月に数回はテスト印刷で動かして詰まりを防ぐ運用を心がけましょう。
互換インクで本体を安く運用していい?
コストは下がりますが、互換インクが原因とされる故障はメーカーの保証対象外になることがあり、印刷品質や詰まりのリスクも指摘されています。写真や仕事の書類など品質が大事なものは純正、下書きなど割り切れるものは互換、と用途で分けるのが現実的。リスクを背負わずにインク代を下げたいなら、買い替えのタイミングでもともと単価の安い大容量タンク式を選ぶほうが根本的です。
プリンターが一番安くなるのはいつ?
急がないなら、年賀状シーズンが終わった年明け〜1月の谷間か、新型が出て旧モデルが型落ちになったタイミングが狙い目です。新生活シーズン(2〜4月)はエントリー機やセット販売が増え、初めての一台を選びやすい時期。各ECや量販店の大型セールで本体・インク・用紙がまとめて下がることもあります。具体的なセール日程や値引き幅は時期で変わるので、各販売チャネルの告知でご確認ください。
スマホだけで使いたい。気をつけることは?
最近の機種はほぼスマホ印刷に対応していますが、使い勝手は各社の専用アプリ次第です。自分のスマホからスムーズに印刷できるか、アプリの評判はどうか、家族の複数端末を登録して共有できるかを買う前に確認しておくと、「つなぐのが面倒で使わなくなる」を防げます。同じWi-Fiにつなぐ方式が手軽で、クラウドや写真サービスとの連携に対応した機種もあります。初期設定は購入後すぐ一度つないでおくと安心です。
プリンターは使わない期間が長いと本当に壊れますか?
壊れるというより、ノズルにインクが固まって印刷できなくなるのが典型です。インクジェットは月に1回でも数枚刷っておくと、目詰まりの発生率が下がります。長期間放置してしまった場合は、まずヘッドクリーニングとノズルチェックパターンの印刷を試してください。トナーを使うレーザー機は乾かないため、この問題自体が起きにくい構造です。
大容量タンク式は本当に元が取れますか?何枚くらいから有利になりますか?
本体価格の差をインク代の差で埋める形になるので、印刷量が多いほど早く追いつきます。年に数十枚程度ならカートリッジ式のほうが総額で有利なままの可能性が高く、月に数十枚以上を数年続ける見込みがあるならタンク式が効いてきます。まず年間枚数を数え、その枚数で何年使うつもりかを掛けて考えるのが確実です。
パソコンを持っていなくてもプリンターは使えますか?
使えます。近年の家庭用機はスマホアプリからの無線印刷に対応しており、初期設定もアプリの案内に沿って進められます。ただし機種によって対応機能に差があるため、スキャンしたデータをスマホに取り込みたい、はがきの宛名を作りたいといった目的がある場合は、その機種がアプリのどの機能に対応しているかを購入前に機種別対応表で確認してください。
「プリンター」の実勢価格(自社調べ)
mottoku が各 EC サイトから収集している在庫データのうち、商品名に「プリンター」を含み 在庫のある 3687 件を集計したものです(2026-09-17 時点)。 セット品や関連商品も含まれるため、価格の幅は実際の売れ筋より広く出ます。
| サイト | 件数 | 最安 | よくある価格帯 (25〜75%) |
中央値 | 最高 | レビュー平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽天市場 | 2927件 | ¥875 | ¥4,400〜¥30,832 | ¥13,800 | ¥699,000 | 4.5 |
| Yahoo!ショッピング | 760件 | ¥520 | ¥1,990〜¥22,585 | ¥9,680 | ¥141,220 | 4.51 |
- 楽天市場では在庫のある2,927件を686店舗が扱っています。同じ型番を複数の店が並べている状態なので、店ごとの価格差とポイント条件を見比べる価値があります。
- 楽天市場では223件(8%)がポイント倍率アップの対象で、最大20倍まで設定されています。倍率は店舗と時期で変わるので、同じ価格帯なら倍率のついた店を選ぶと実質価格が下がります。
- 楽天市場にはレビューが20件以上ついた商品が304件あります。実際の使用感を確かめてから選べるだけの母数があるジャンルです。
- 両モールの中央値は43%開いており、いまはYahoo!ショッピングのほうが安い側です。ただし品揃えの構成(セット品や業務用の混じり方)で中央値は上下するため、実際に買う型番で絞り込んで確認してください。
※ 「よくある価格帯」は、安い順に並べて 25% 〜 75% の位置にあたる価格帯です(取扱いのちょうど半分がこの中に入ります)。中央値は「だいたいこの価格帯を見ておけばよい」の目安です。実測日時点の在庫データにもとづくため、 セール期間中は下振れします。最新の価格は各サイトでご確認ください。
※ 本記事は購入価格・キャンペーン情報の参考目的で作成しています。記載のセール日程・ポイント還元率・キャンペーン条件は変更される場合があります。最新情報は各 EC サイトの公式ページをご確認ください。