TOEIC 対策 2026 完全ガイド

学習・スキルアップ 公開:2026-05-18 更新:2026-08-19 読了 約 33 分

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2026 年の TOEIC L&R をめぐる「いま」の話

TOEIC Listening & Reading Test(以下 L&R)は、英語を聞く・読む力を 10〜990 点で測るマークシート式の試験です。リスニング 45 分・100 問、リーディング 75 分・100 問の合計 200 問。スコアは 5 点刻みで、990 点が満点になります。点数が「合格/不合格」ではなく連続したスコアで返ってくるので、前回より 30 点伸びた・落ちたといった差分で自分の成長を測れるのがこの試験の特徴です。

2026 年のいま、L&R を受ける理由はかなり多様になりました。就職活動でエントリーシートに書くため、社内の昇進・昇格要件を満たすため、海外赴任の候補に入るため、あるいは単純に「自分の英語力がいまどのあたりにあるか確かめたい」ため。学習の側もアプリ・オンライン講座・AI 採点と選択肢が一気に増え、紙の参考書だけで戦う時代ではなくなりました。手段が増えたぶん、選び方と続け方で差がつく。これがこの記事の出発点です。

もうひとつ押さえておきたいのが、「TOEIC のスコア」と「英語が話せること」はイコールではないという前提です。L&R は聞く・読むの 2 技能だけを測ります。話す・書くは別試験(TOEIC Speaking & Writing、いわゆる S/W)で測られます。だから「TOEIC 800 点なのに会議で発言できない」ことは普通に起こり得ます。この記事は L&R のスコアを伸ばす話に絞りますが、その点だけは最初に断っておきます。

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この記事で扱うのは、パート別に「どこで点を落としているか」を見抜く視点、スコア帯ごとに変わる詰まりどころ、公式問題集の版の見分け方とアビメ(Abilities Measured)の読み方、公開テストと IP テストの違い、そして教材・講座・スクールの選び分けです。なおスコアの伸びには大きな個人差があり、特定の点数や期間を保証するものではありません。

測っている物と、欲しい結果はイコールではない

前の節で断ったとおり、L&R が測るのは聞く・読むの 2 技能だけです。スコアは英語力そのものではなく、その一部を数字にしたものにすぎません。だから「スコアは高いのに会議で発言できない」が普通に起こる。数字が嘘をついているのではなく、測っている範囲と、欲しい結果の範囲がずれているだけです。

物を選ぶときにも、この形は繰り返し出てきます。スペック表に並ぶのは、測りやすいから測られている項目です。出力の数字、容量、解像度、対応規格。どれも本当の値ですが、こちらが欲しいのは「部屋がちゃんと暖まる」「聴いていて疲れない」「写真が思ったとおりに残る」といった結果のほうで、数字とは一対一で結びつきません。

やることは学習の組み立てと同じです。先に「どういう結果がほしいか」を言葉にしてから、それに近い数字はどれかを探す。パート別に自分の取りこぼしを見てから教材を選ぶのと、使う場面を決めてから仕様を見るのは、同じ順番です。数字の大きさで並べ替えるところから始めると、自分の目的から遠い順に上位が並ぶことになりかねません(→ 数字より聴く場面から選ぶ)。

7 つのパート — どこで差がつくのかを先に知る

L&R は 7 パート構成です。ただ「7 つある」と覚えるより、各パートで何を試され、自分はどこで取りこぼしているのかを地図のように持っておくと、学習の優先順位が一気に決めやすくなります。まずは一覧で全体像を。

パート形式問題数つまずきやすい点
Part 1写真描写6 問受動態・現在完了の聞き分け、紛らわしい単語の引っかけ
Part 2応答(選択肢3つ)25 問先読み不可・一度聞き逃すと取り返せない、変化球の応答
Part 3会話39 問3 人会話・図表問題・話し手の意図を問う設問
Part 4説明文(トーク)30 問アナウンス特有の言い回し、先読みのリズム作り
Part 5短文穴埋め30 問品詞問題と語彙問題の見極め、時間のかけすぎ
Part 6長文穴埋め16 問文挿入問題(文脈で1文を選ぶ)の処理
Part 7読解54 問マルチパッセージの情報照合、後半の時間切れ

この表でまず注目してほしいのが、Part 7 が単独で 54 問と、全 200 問の約 4 分の 1 を占めている点です。リーディングで伸び悩む人の多くは「読めない」のではなく「Part 7 まで時間が残らない」状態に陥っています。Part 5 に 1 問 30 秒以上かけていると、最後のトリプルパッセージにたどり着く前に試験終了の鐘が鳴る——これがリーディングで一番ありがちな崩れ方です。

リスニング側で曲者なのが Part 2。選択肢が 3 つしかなく短時間で終わるので軽く見られがちですが、設問文が音声でしか流れず先読みが効きません。さらに「How was the conference?」に対して「I couldn't attend it.(行けなかった)」のように、直接答えず間接的にかわす応答が正解になるパターンが増えています。素直な受け答えだけを想定していると足をすくわれます。

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近年の傾向として、Part 3・4 では「話し手は何を示唆しているか」を問う意図問題と、グラフや座席表などを見て答える図表問題が定着しています。これらは英文を聞き取れても、設問の問われ方に慣れていないと外します。聞き取り力だけでなく「設問のクセ」への慣れが必要、という認識を持っておきましょう。

結果票の「アビメ」を捨てない — 弱点はここに書いてある

受験後に届く Official Score Certificate(公式認定証)には、スコアの下に Abilities Measured(通称「アビメ」)という項目別の正答率が載っています。ここを読み飛ばす人がとても多いのですが、次の学習で何を直すべきかは、ほぼここに書いてあると言っていいくらい重要な情報源です。

リスニング側のアビメは、たとえば「短い会話・トークの要点が理解できる」「詳細が理解できる」「示唆された目的・意図が理解できる」といった能力に分かれて、それぞれの正答率(%)が示されます。ここで「詳細は取れているのに、意図を問う項目だけ大きく凹んでいる」とわかれば、聞き取りそのものより意図問題の設問パターンに慣れる練習に時間を割くべき、と判断できます。漠然と「リスニングが弱い」で片づけず、どの能力が低いのかまで分解するのがコツです。

リーディング側も同様に、「文書の情報を関連づけられる」「語彙が理解できる」「文法が理解できる」といった項目に分かれています。文法の項目が低ければ Part 5・6、情報の関連づけが低ければ Part 7 のマルチパッセージ、というように、弱点項目と対策すべきパートがだいたい対応します。

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アビメの数値は受験者全体の中での相対的な位置づけを示すもので、単純な素点ではありません。回によって難易度や受験者層が変わるため、1 回の値に一喜一憂せず、複数回受けたときの「いつも低い項目」を弱点と見なすと判断を誤りにくくなります。

スコア帯で変わる「いま効く勉強」

TOEIC 学習で一番もったいないのは、スコア帯に関係なく同じ勉強をしてしまうことです。500 点未満の人と 800 点の人では、伸ばすべきものがまったく違います。自分がいまどの帯にいるかで、優先順位を切り替えてください。

〜495 点:英語そのものの土台を組み直す段階

この帯では、TOEIC 専用の解法テクニックより先に中学〜高校の基本文法と頻出単語を固める方が結果的に近道です。be 動詞と一般動詞、時制、関係代名詞あたりが曖昧なまま Part 5 の問題集を回しても、解説の日本語が頭に入ってきません。リスニングも、速さやパターンより「一文を最後まで正確に聞き取れるか」を優先します。短い英文を聞いて文字に起こせる(ディクテーション)かどうかが、ひとつの目安になります。

500〜695 点:多くの人が一番長く足踏みする壁

基礎はあるのに点が伸びない——この帯の正体は、たいてい「語彙の量」と「処理の速さ」の不足です。知っている単語の数が足りずに Part 5・7 で読み止まり、音のスピードに耳が追いつかずに Part 3・4 を半分しか拾えない。ここを抜けるには、頻出単語帯を一段増やしつつ、聞いた英語を口に出して追いかけるシャドーイングや、英文を意味の固まりで前から処理する音読が効果的とよく言われます。ただし合う方法には個人差があるので、2〜3 週間ずつ試して手応えのあるものを残すのが現実的です。

700〜795 点:精度より「速さと取捨選択」の勝負

この帯まで来ると、知識量より処理スピードと時間配分が点差を生みます。Part 7 を時間内に解き切るための読み順、Part 3・4 の先読みの精度、そして「これは捨てて次へ行く」という見切りの判断。間違えた問題を「語彙・文法・聞き取り・設問の読み違い」のどれが原因かまで分解し、つぶしていく作業がそのまま伸びにつながります。

800 点以上:取れる問題を確実に取り切るフェーズ

上位帯は、難問を 1 問もぎ取るより取れるはずの問題を落とさないことが効きます。ケアレスミスの傾向(マークずれ、選択肢の早とちり、Part 5 の品詞の見落とし)を洗い出し、安定して 9 割以上を取る再現性を作る段階です。語彙はビジネス周辺の幅広いコロケーションや、長文に潜むニュアンスの読み取りが最後の差になります。

公式問題集 — 版の見分け方と「正しい使い倒し方」

TOEIC 対策で揺るがない 1 軍が、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が発行する『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』です。本番と同じナレーター・同じ形式・同じ難易度設計で作られており、本番の音声と問題に最も近い体験ができる唯一の教材といっていい存在です。市販の模試本がどれだけ良くても、ナレーターの声と読み上げ速度が本番と微妙に違う点だけは埋められません。

注意したいのが「版」です。この公式問題集はナンバリングを変えながら継続して刊行されており、新しい番号のものほど近年の出題傾向(意図問題・図表問題の比率など)を反映しています。古い番号でも基礎演習としては十分役立ちますが、本番直前の仕上げには新しめの版を選ぶのが無難です。書影が似ていて間違えやすいので、購入時はナンバーと収録テスト数(通常 2 回分のテストを収録)を確認してください。最新の刊行状況は書店や各 EC サイトの商品ページで確かめましょう。

使い方のコツは、「最初と最後に通しで解く」こと。学習の入り口で 1 セットを時間を計って解けば、現在のスコア帯と弱点パート、アビメ的にどこが低いかが一度に見えます。そして本番 1〜2 週間前にもう 1 セットを通しで解けば、時間配分の感覚と本番の緊張への耐性を確認できます。間の期間は、苦手パートだけを切り出して反復する。1 冊を「解いて終わり」にせず、1 回目は本番想定、2 回目以降は弱点の素材集として何周も使い倒すのが正解です。

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解いたあとの復習こそが公式問題集の本体です。リスニングは、間違えた設問のスクリプトを見ながら音声を聞き直し、聞き取れなかった音(弱形・連結・脱落)を確認してからシャドーイングへ。リーディングは、なぜその選択肢が正解で他が不正解かを根拠まで言語化する。ここを飛ばすと、同じ問題を別の回でまた落とします。

公式問題集を「1周して終わり」にしないための回し方と、そのあと続く手間

TOEIC の教材は壊れて買い替えるものではないので、初期費用の話ばかりになりがちです。ただ実際にコスト効率を決めるのは、買った冊数ではなく1冊を何周したかのほうです。公式問題集にはテスト2回分、つまり400問が入っています。1周解いて答え合わせをして本棚に戻すと、その400問は「一度解いただけの問題」で終わります。ここでは、買ったあとに実際にかかる手間と、意外と抜けやすい備品まで含めて整理します。

1冊を4周する前提でカレンダーに置く

  1. 1周目:本番と同じ条件で通すリスニング45分とリーディング75分を、途中で止めずに解きます。ここで止めてしまう人が多いのですが、通しでやらないと「後半で集中が切れる」という自分の癖が見えません。
  2. 2周目:時間無制限で解き直す同じ問題を、時間を気にせずもう一度解きます。ここで正解できるなら原因は処理速度、できないなら語彙か文法か構文です。この切り分けをしないまま次の教材に進むのが、いちばんもったいない使い方です。
  3. 3周目:音読とシャドーイングの素材にするPart3・Part4のスクリプトと、Part7の中で読みやすかった英文を音読素材に回します。内容を知っている英文だからこそ、音と意味を結びつける練習に向いています。
  4. 4周目:2〜3週間空けて抜き打ちで間隔を空けて解き直すと、覚えているのが「答えの位置」なのか「内容」なのかが分かります。位置で答えていた問題は、まだ身についていない問題です。

忘れられがちな消耗品と備品

  • 解答用紙のコピー:付属のマークシートをそのまま使うと1回で使い切ります。数枚コピーしておくと、2周目以降もマーク込みで練習できます。マークを塗る時間は、思っているより時間配分に効きます。
  • 筆記具:ボールペンや消せるペンでは解答できません。鉛筆かシャープペンシルと消しゴムで、普段から解いておくほうが本番との差が出ません。
  • 時計:会場に時計がない場合があります。アラームや通信機能のない、秒針の見やすいものを一つ決めておくと、模試のときから同じ感覚で残り時間を測れます。
  • イヤホン:オンライン方式の受験やアプリ学習で使います。接続が不安定だと聞き逃しが増えるので、有線のものを一本持っておくと安心です。
  • 音声ファイルの保管:ダウンロード形式の音声は、端末を買い替えたときに消えることがあります。買った日のうちに落として、別の場所にも残しておくのが安全です。

本当に効いてくるのは受験と時間のほうのコスト

教材は一度買えば長く使えますが、受験は申し込むたびに受験料と半日近い時間、会場までの移動が発生します。提出先が「一定期間内に受験したスコア」を求めることも多く、就職や昇格で使う予定があるなら、必要な時期から逆算して受験回数を決めておくほうが結果的に負担が軽くなります。アプリのサブスクも同じで、受験しない時期にだけ止めるのか、通年で続けるのかを最初に決めておくと、惰性の支出になりません。

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買ったその日にやることは3つだけです。音声をダウンロードして保存、解答用紙をコピー、そして1周目を解く日を予定に入れる。この3つを後回しにした本は、たいてい積まれたままになります。

公開テストと IP テスト — どっちを受ければいい?

L&R には大きく 2 つの受け方があります。個人で申し込む公開テストと、企業や学校が団体で実施するIP テスト(Institutional Program)です。名前は同じ TOEIC でも、使える場面とスコアの扱いが少し違うので、目的に合わせて選びましょう。

比較項目公開テストIP テスト
申込個人で公式サイトから所属する企業・学校経由
実施形式会場でのマークシート会場またはオンライン形式の場合あり
結果票公式認定証が郵送で届く団体ごとに発行・形式が異なる
主な用途就職・転職・対外的な証明に使いやすい社内・校内での実力把握や要件確認

ざっくりいえば、履歴書に書いて外部に示すなら公開テストのスコアが扱いやすく、社内の昇進要件の確認や腕試しなら IP テストで十分なことが多い、という整理になります。会社や学校が IP テストを安価または無料で受けさせてくれるなら、まず IP で現在地を測り、提出が必要なタイミングで公開テストを受ける、という使い分けがコスパよく機能します。なお提出先がどちらのスコアを認めるかは応募先・社内規定によって異なるため、外部提出の予定がある場合は事前に確認しておくと安心です。

教材・アプリ・講座・スクールの選び分け

TOEIC 対策の手段は、大きく参考書/問題集・学習アプリ・オンライン講座・通学スクールの 4 系統に分けられます。優劣の問題ではなく、自分の生活リズムとスコア帯にどれが噛み合うかです。それぞれの向き不向きを押さえましょう。

  • 参考書・問題集:公式問題集や、パート別・スコア帯別に特化した市販書。情報の信頼性が高く何周も使い回せる一方、ペース管理は自分次第で、続けられるかが鍵。Part 5 の品詞問題に特化した定番の文法問題集など、弱点を狙い撃ちできる本がそろっているのが強み。
  • 学習アプリ:通勤・通学のスキマで語彙反復やリスニング練習ができ、AI が弱点を絞り込んで出題するタイプも増えています。月額制が中心で、参考書と併用するのが定番。料金やプランは時期で変わるため各サービスの公式で確認を。
  • オンライン講座:講師の解説動画と演習がセットで、参考書だけでは腑に落ちにくい解法の「考え方」を学べます。録画型は自分のペース、ライブ型はその場で質問可。無料体験を用意するサービスも多いので、まず試してから判断を。
  • 通学スクール・個別指導:講師に直接質問でき、学習ペースを管理してもらえます。独学が続かない人、期限内に特定のスコアラインを越えたい人向け。費用は他より高めで通学時間もかかるため、体験授業や評判を見て選ぶのが安全です。

タイプ別の組み合わせを挙げるなら、こんな目安です。

こんな人軸にする手段補う手段
コスト重視・マイペース公式問題集+市販参考書アプリで語彙とスキマ補完
通勤通学のスキマ中心学習アプリ弱点パートだけ参考書で深掘り
解説を聞いて理解したいオンライン講座公式問題集で本番形式に慣らす
期限がある・独学が続かないスクール・個別指導公式問題集で総仕上げ

どれを選ぶにせよ、最後にものをいうのは「これなら続けられる」という肌感覚です。評判が良くても自分の生活に乗らなければ続かず、続かなければ点は動きません。まず 1 つ選んで試し、合わなければ乗り換える。その柔軟さがあるほうが、結局は遠回りになりません。

公式問題集・予想模試・パート別問題集、自分に必要なのはどれか

演習素材はいくつも種類がありますが、役割はかなりはっきり分かれています。全部そろえる必要はなく、いま自分に足りないものだけを一つ足すのが基本です。混ぜて使うときにも、どれが基準でどれが補助なのかを決めておかないと、点が動いたときに何が効いたのか分からなくなります。

素材効く場面気をつけたいこと
公式問題集本番の難易度と音声の感覚をそろえる。時間配分の基準づくり収録は各冊テスト2回分。演習量そのものは多くないので、量が必要な段階では足りない
市販の予想模試・多回数収録本800点前後から先で、単純に解く量が必要になったとき本番と難易度や設問の癖がずれることがある。基準は公式側に置く
パート別の特化本アビメや模試でPart2・Part5・Part7など特定の弱点が見えたとき得意なパートの特化本を買っても点は動かない。買う前に弱点の特定を
単語帳・文法問題集600点前後まで、あるいは語彙で止まっていると分かっているとき模試を解かずにこれだけを続けると、時間内に解く力が育たない
アプリの演習機能移動中や細切れ時間。Part2・Part5の反復画面で解く感覚と紙のマークシートは別物。通し演習は紙でも一度は必要

いまの状態で選び分ける

  • まだ一度も受けていない、または前回から時間が空いた:公式問題集を1冊と、必要なら単語帳。ここで予想模試を何冊も買っても、基準になる難易度感が手元にないので比較ができません。
  • 600点台で止まっている:足すべきは量ではなく特化です。Part2で聞き逃しが多いのか、Part5で時間を使いすぎているのか、Part7が最後まで届かないのか。ひとつ決めて、そのパート別問題集を1冊だけ。
  • 700点台後半から800点台:処理速度の問題に変わってくるので、公式を基準に置いたまま演習量を足す段階です。ここで初めて予想模試が効きます。
  • 900点を狙う:正答率が高い分、残っているのは細かい聞き分けと、Part7のマルチプルパッセージの照合速度です。素材の量よりも、間違えた1問ずつを分解する時間のほうが要ります。

買い切りとサブスクをどう組み合わせるか

紙の教材は書き込みが残り、同じページを何度でも開けるのが強みです。一方でアプリは、音声の速度変更や区間リピート、間違えた問題だけの再出題といった機能が使いやすく、細切れの時間との相性がいい。両方を同じ役割で持つと無駄になるので、紙は通し演習と精読、アプリは反復と音声と決めてしまうのがすっきりします。学習の中心を人に見てもらいたい場合はコーチング型の選択肢もありますが、価格帯は上のほうになりますし、結局は自分で解く時間を確保できるかどうかで結果が決まります。まず独学の素材を回してみて、続かない理由が「やり方が分からない」ではなく「一人だと動かない」だったときに検討するのが順番として自然です。

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古い版の問題集を使うときは、出題形式が変わる前のものではないかを確認してください。2016年5月の形式変更で、Part3の会話数や図表を見て答える問題、Part6の文挿入問題などが加わっています。形式が違う本で時間配分を作ると、本番でずれます。

受験日から逆算する学習計画の組み立て方

計画づくりの原則は「受験日から逆算する」こと。L&R は年間を通じて多くの日程で実施されているので、まず受験日を決めれば学習の締め切りが自動的に決まります。締め切りがないと勉強は際限なく後ろ倒しになりがちなので、先に申し込んでしまうのはむしろ有効な手です。具体的には、次の流れで組み立てます。

  1. 現在地を測る公式問題集の模試を時間を計って 1 セット解き、おおよそのスコア帯・弱点パート・アビメ的に低い能力を確認する。受験歴があれば直近の結果票のアビメを使う。
  2. 受験日を決めて申し込む逆算の起点を作る。目標スコアと現在地の差から、無理のない準備期間を見積もる。
  3. 弱点パートに時間を寄せるすべてを均等にやらない。アビメで低かった能力に対応するパートへ学習時間を厚く配分する。
  4. 毎日続く仕組みを作る週末まとめ型は平日に記憶が抜けやすい。通勤中の語彙・就寝前の音読など、1 日 20〜30 分でも回る習慣に落とし込む。
  5. 直前に通しで総仕上げ本番 1〜2 週間前に公式問題集を 1 セット通しで解き、時間配分と緊張への耐性を確認する。
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最初から高すぎる学習量を設定すると、少し崩れただけで一気にやる気が落ちます。余裕を持ったスケジュールで小さな達成感を積み上げるほうが続きます。そして何より、計画どおりに進まない週があってもそこで学習を止めないこと。「○ヶ月で○点」という数字はあくまで一般的な目安で、現在の基礎力・学習時間・方法によって伸び方は人それぞれです。

通勤時間・在宅・期限あり——状況別に、伸びる組み方と避けたい選び方

同じ目標スコアでも、使える時間の形が違えば組み方は変わります。1日3時間まとめて取れる人と、15分が5回の人では、同じ教材でも使い方を変えないと空回りします。ここでは実際に分かれやすいパターンごとに、選ぶ方向と、やりがちだけれど避けたい選択を挙げます。

往復1時間以上を電車で移動する社会人

最大の資産は音声時間です。Part3・Part4の音声とスクリプトを軸にして、聞く・確認する・もう一度聞くを繰り返すのが素直な組み方になります。単語帳も、音声つきのものを選ぶと移動時間に載せられます。避けたいのは、揺れる車内でPart7の長文精読をやろうとすることです。集中が切れて読み返しが増え、「読めない」という誤った自己評価になりがちです。長文は机に座れる時間に回してください。

在宅中心で、生活と学習の切れ目がない

まとまった時間は取りやすい反面、始めるきっかけがないまま一日が終わります。ここは週に一度、2時間の通し演習を予定として固定するのが効きます。曜日と時刻まで決めて、その日は解答用紙のコピーと時計を机に出しておく。避けたいのは「時間があるときにやる」という運用で、これは実質的に予定がないのと同じです。

昇格要件や出願で、期限が決まっている

締切から逆算して、受験日を先に押さえてしまう組み方になります。目標が現在から100点以上離れているなら、途中に一度受験を挟んで、アビメで方向を確認するほうが安全です。避けたいのは、直前期に新しい教材を買い足すことと、難易度の高い予想模試に手を出して自信を削ることです。期限が近いほど、手持ちの1冊を回すほうが伸びます。

学生で、就職活動まで半年以上ある

いちばん基礎に時間を使える立場です。語彙と文法をしっかり固めてから演習に入れるので、Part5の消去法に頼らず読める状態を作れます。避けたいのは、テクニック本から入ることです。時間が十分あるうちに小手先の解法を覚えると、スコアは一時的に上がっても800点台で頭打ちになりやすい。

家事や育児で、15分刻みしか取れない

45分の通しリスニングが取れないなら、Part単位に分割して構いません。今日はPart2だけ、明日はPart3を5セットだけ、という進め方でも積み上がります。ただし本番前の2〜3週間のうち一度は、家族の協力を得るなり早朝を使うなりして、2時間続けて解く経験を作ってください。TOEICは後半の集中力で点が動く試験なので、分割演習だけだと当日に体力面で驚くことになります。避けたいのは、細切れ時間に長文を切って読む習慣をつけることです。

業務で英語を使う予定がある

L&R のスコアは読む・聞くの指標であって、話す・書く力は測っていません。赴任や社内公用語化が視野にあるなら、L&R で基礎の語彙と処理速度を上げつつ、話す練習は別に確保するのが現実的です。L&R のスコアだけを上げ切ってから話す練習に移ろうとすると、時間がかかりすぎます。

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どのパターンでも共通するのは、「使える時間の形」を先に紙に書き出すことです。1日何分が何回取れるのかが分かって初めて、その形に合う教材が決まります。逆順で選ぶと、続かない理由が自分の意志の問題に見えてしまいます。

伸び悩む人がはまりがちな落とし穴

最後に、スコアが止まる人に共通しやすいパターンを挙げておきます。心当たりがあれば、ひとつずつ外していきましょう。

  • 解きっぱなしで復習しない:間違えた原因(語彙・文法・聞き取り・設問の読み違い)を分解しないと、同じミスを別の回で繰り返します。点が伸びる人ほど復習に時間を割いています。
  • 教材を集めすぎる:何冊も薄く回すより、1 冊を何周もするほうが定着します。まず手元の 1 冊を仕上げてから次へ。
  • リスニングを後回しにする:文字で追えるリーディングは着手しやすい反面、リスニングは耳が慣れるまで時間がかかります。早い段階から日課に組み込むのが鉄則です。
  • Part 5 に時間をかけすぎる:1 問に悩みすぎると Part 7 が時間切れに。Part 5・6 は素早く処理し、Part 7 に時間を残す配分を体に入れましょう。
  • アビメを見ずに勘で勉強する:結果票の項目別正答率を読まないと、得意パートばかり練習して本当の弱点が放置されがちです。
  • 受験間隔が空きすぎる:本番の時間制限と緊張感は受けないと養えません。定期的に受けて試験慣れすることも実力のうちです。

買う前に商品ページで見る順番——ここがずれると復習が止まります

TOEIC 教材は見た目が似ていて、書影だけでは違いが分かりません。ページの上から順に見ていくと見落としが出るので、影響の大きい順に確認するのがおすすめです。以下は実際に確認する順番と、そこがずれていたときに起きることです。

  1. 版・シリーズ番号と、対応している出題形式まず書名の番号と発行年を見ます。形式変更前の本だと、Part3の図表問題や意図を問う設問、Part6の文挿入問題が入っていません。ここがずれると、本番で見たことのない設問形式に当たり、時間配分がその場で崩れます。
  2. 音声の入手方法CD付属か、ダウンロードか、専用アプリのみか。ダウンロードの場合は期限や、ストリーミング再生だけかどうかも見ます。ここを確認せずに買うと、CDドライブがなくて再生できない、通信環境のない移動中に聞けない、といった形で学習が止まります。
  3. 収録テスト数と別冊の有無模試が何回分入っているか、解説が取り外せる別冊かどうか。解説が本体に綴じ込まれていると、問題を見ながら解説を読むのに毎回ページを行き来することになり、復習の速度が落ちます。
  4. 解説の粒度試し読みができるなら、Part5の1問とPart7の1問だけ見てください。正解の訳だけで終わっているか、なぜ他の選択肢が違うのかまで書いてあるか。前者だと、間違えた理由が分からないまま次に進むことになります。
  5. 想定されている目標スコア帯「600点突破」「900点を狙う」などの表記を確認します。現在のスコアから離れすぎた本は、簡単すぎて学びがないか、難しすぎて解説が前提知識を飛ばしているかのどちらかになります。
  6. 判型と製本持ち歩くなら重さとサイズ、机で使うなら見開きで開いたままになるか。開きが悪い本は、音読やシャドーイングのときに片手が塞がって続きません。マークシート形式の解答用紙が付いているかも見ておきます。
  7. ナレーターの国籍構成本番はアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの発音が混ざります。特定の発音だけで収録された素材ばかりで練習すると、本番で聞き取りにくい話者に当たったときに崩れます。
  8. アプリやサブスクなら、機能と解約導線対応OS、オフライン再生の可否、再生速度の変更と区間リピート、無料で使える範囲、そして自動更新の停止方法。特に解約の手順は、始める前に確認しておくほうが精神的に楽です。
  9. 受験を申し込むなら、申込期限と写真の規格公開テストは申込期限が試験日よりかなり前に来ます。証明写真データの規格や、会場の希望が出せる範囲、変更やキャンセルの扱いも先に見ておきます。ここを外すと、学習計画がそのまま次の回にずれ込みます。
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書き込みのある古書を選ぶときは、答えが書き込まれていないかだけ確認してください。問題集は「初見で解けるか」に価値があるので、選択肢に印が残っていると1周目が使えなくなります。

スコア票や商品ページに出てくる表記を、正しく読み分ける

TOEIC まわりは略称と独自の表記が多く、意味を取り違えたまま教材を選んでしまうことがあります。ここでは、実際に目にする表記を「どこを見れば比較できるか」まで含めて整理します。

表記意味見るポイント
TOEIC L&RListening & Reading Test。聞く・読むを測る試験教材名にこれが入っていない場合、話す・書くの試験向けの可能性がある
TOEIC S&WSpeaking & Writing Test。別試験でスコア体系も別L&R の点数と足したり比べたりはできない
公開テスト/IPテスト個人で申し込むものと、団体が実施するもの結果の受け取り方と、提出先が認めるかどうかが違う
アビメ(Abilities Measured)結果票に載る項目別の正答率パート別ではなく「能力別」。項目名がどのパートに対応するかを読み替える
素点と換算スコア正解数そのものと、回ごとの難易度を調整したあとの点数同じ正解数でも点が前後する。1回の上下で一喜一憂しない根拠になる
PROFICIENCY SCALE公式認定証に載る、スコア帯ごとの能力記述数字だけでなく、いま何ができる段階かの説明として読める
マルチプルパッセージPart7で、複数の文書を照合して答える問題教材ページでこの語の演習量が書かれていれば、800点以降向けの目安になる
意図問題会話の一言が「どういう意味で言われたか」を問う設問形式変更後に加わったもの。旧版の見分けに使える

数字の表記で押さえておきたいこと

  • 問題数と時間:リスニング100問・約45分、リーディング100問・75分、合計200問。教材の「模試1回分」がこの構成になっているかを確認すると、本番と同じ体力を使う演習かどうかが分かります。
  • スコアの刻み:合計スコアは5点刻みで表示され、上限は990です。リスニングとリーディングそれぞれに上限があり、片方だけ極端に高いバランスだと、合計が同じでも次に伸ばすべき場所が変わります。
  • WPM:words per minute、1分あたりの語数です。教材の音声速度や読解速度の目安として使われます。数字そのものより、同じ教材内で速度を上げたときに理解が保てるかを見るための指標だと考えるほうが実用的です。
  • CEFR との対応:スコアが CEFR のどの段階に相当するかの対応が示されることがあります。海外の基準と並べるときの目安で、TOEIC のスコアそのものが置き換わるわけではありません。

教材ページでよく見る言い回し

「新形式対応」は形式変更後の出題に合わせているという意味で、旧版と見分けるときの手がかりになります。「TEST 1/TEST 2」という表記は、模試が何回分入っているかを示すもので、ここが1つしかない本は演習量としては半分です。「ETS」は試験を開発している団体、「IIBC」は日本国内で実施・運営している団体を指し、公式教材かどうかを判断するときの目印になります。「特急」「金の」といったシリーズ名は出版社ごとの通称なので、内容の難易度は書名ではなく、対象スコア帯の記載で判断してください。

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スコア票で最初に見るのは合計点ではなく、リスニングとリーディングの差です。差が大きいほど、伸ばす余地がはっきりしている状態でもあります。低いほうの項目別正答率を見れば、次に開く教材はだいたい決まります。

よくある質問

結果票の「アビメ(Abilities Measured)」はどう活用すればいいですか?

スコアの下に載る項目別正答率で、次に何を直すべきかが書かれた最重要情報です。たとえば「詳細は取れているのに意図を問う項目だけ低い」とわかれば、聞き取り自体より意図問題の設問パターンに慣れる練習へ時間を寄せられます。ただし全体の中での相対位置を示す値なので、1 回の数字に振り回されず、複数回で「いつも低い項目」を弱点と見なすのがコツです。

公式問題集の「版(ナンバー)」はどれを選べばいいですか?

IIBC の公式問題集はナンバリングを更新しながら刊行されており、新しい番号ほど意図問題・図表問題など近年の傾向を反映しています。基礎演習なら古い版でも役立ちますが、本番直前の仕上げには新しめの版が無難です。書影が似ていて取り違えやすいので、購入時はナンバーと収録テスト数を確認し、最新の刊行状況は各 EC サイトの商品ページでご確認ください。

公開テストと IP テストは何が違いますか?どちらを受けるべき?

公開テストは個人で公式サイトから申し込み、公式認定証が届くため就職・転職など対外的な証明に使いやすい形式です。IP テストは企業・学校が団体で実施し、社内外の実力把握や要件確認に向きます。外部に提出するなら公開テスト、社内の腕試しや要件確認なら IP、という使い分けが基本ですが、提出先がどちらのスコアを認めるかは応募先・社内規定によるため、事前に確認しておくと安心です。

Part 2 が苦手で取りこぼします。何を意識すればいいですか?

Part 2 は選択肢が音声でしか流れず先読みが効かないため、聞き逃すと取り返せません。さらに質問に直接答えず間接的にかわす応答が正解になるケースが増えています。「素直な受け答え」だけを想定せず、冒頭の疑問詞(When/Where/Why など)を確実に拾い、ひねった応答も正解になり得ると意識するのが第一歩です。短い問題を数多く聞いてパターンに慣れる練習が効きます。

リーディングがいつも時間切れになります。どう配分すれば?

Part 7 が単独で 54 問と全体の約 4 分の 1 を占めるため、ここに時間を残す配分が肝心です。Part 5 を 1 問あたり短時間で処理し、Part 6 も止まらず進めて、残りをすべて Part 7 に充てるイメージです。1 問に悩みすぎると後半のマルチパッセージにたどり着けません。本番前に公式問題集を時間を計って通しで解き、各パートにかける時間の感覚を体に入れておきましょう。

リスニングがなかなか上がりません。改善の手順は?

まずスクリプトを見ながら音声を聞いて内容を理解し、次にスクリプトを見ながら声に出して追いかけるシャドーイングへ進む流れが定番です。聞き取れなかった箇所は、弱形・音の連結・脱落といった「崩れる音」を確認すると効果的です。毎日少しずつ続けることで耳が英語のリズムに慣れていきますが、効果が出るまでには時間がかかります。短期で劇的には変わりにくいので、焦らず継続するのが近道です。

独学だけで目標スコアに届きますか?スクールは必要?

公式問題集・市販参考書・学習アプリを組み合わせれば、独学で幅広いスコア帯に対応できます。多くの人が独学で目標を達成しています。ただし「自分で計画を立てて続けるのが苦手」「期限内に特定のスコアを越えたい」という場合は、ペース管理や質問対応が受けられるスクール・個別指導が有効です。向き不向きは人によるので、まず無料体験などで合うか確かめてから判断するとよいでしょう。

就職・昇進にはどのくらいのスコアが要りますか?

企業・業界・職種で求められる水準は異なります。一般に国内の事務職では 500〜600 点台、グローバル系・商社・外資系では 700〜800 点台以上を重視する傾向があるとされますが、あくまで目安です。最終的には各社の採用・評価基準をご確認ください。近年はスコアだけでなく、実際に使える英語コミュニケーション力を重視する企業も増えています。

L&R に加えて S/W(スピーキング・ライティング)も受けるべき?

L&R は聞く・読むの 2 技能、S/W は話す・書くの 2 技能を測る別試験です。国内の就職・昇進では L&R が主流ですが、外資系・海外赴任・英語でのプレゼンや報告が求められる職種では S/W が重視されることもあります。受験理由や目指すキャリアに応じて判断しましょう。両方を狙う場合は、まず L&R で土台のスコアを固めてから S/W に進むほうが進めやすいことが多いです。

申込方法と受験料はどうなっていますか?

公開テストは IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が主催し、公式サイトから申し込めます。受験料や試験日程は変更されることがあるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。勤務先によっては受験費用の補助やリスキリング支援として費用を負担する制度がある場合もあるので、福利厚生・自己啓発支援の制度を事前に確認しておくと負担を抑えられます。

公式問題集は最新の番号から買ったほうがいいですか。古い番号でも大丈夫ですか。

形式変更後に出た号であれば、番号が古くても演習素材として問題なく使えます。難易度も大きくは変わりません。ただし最新号のほうが直近の出題傾向や音声の雰囲気に近いので、1冊しか買わないなら新しい番号を、複数冊回すなら番号の古いものから解いていくと、本番直前に新しい号を残せます。

試験直前の1週間は、何をやるのが効果的ですか。

新しい教材を足すより、すでに解いた模試の間違い直しと、Part3・Part4の音読に絞るほうが安定します。前日までに一度は2時間の通し演習をして、リスニングからリーディングへ切り替える感覚を戻しておくこと。当日の持ち物と会場までの移動時間も、この週のうちに確認しておくと落ち着いて臨めます。

リスニング教材は倍速で聞いたほうが伸びますか。

速度を上げるのは、等速で内容がほぼ理解できるようになってからが順番です。理解が追いつかない段階で速くしても、音の塊が流れていくだけで処理は鍛えられません。等速で意味が取れる素材を1.2倍程度まで上げ、そのあと等速に戻して余裕を感じられるか、で効果を確認するといいでしょう。

前回よりスコアが下がりました。勉強法が間違っていたということでしょうか。

一度の上下だけでは判断できません。スコアは回ごとの難易度を調整した換算値なので、体調や座席の音の聞こえ方でも数十点は動きます。見るべきは合計点よりアビメで、項目別の正答率が前回と同じ場所で落ちているなら対策の方向を、ばらついているだけなら継続を、という読み方が現実的です。

2時間続けて解く時間が取れません。模試を分割して解いてもいいですか。

普段の演習は分割してかまいません。Part2だけ、Part3を5セットだけ、という進め方でも力はつきます。ただし本番前の2〜3週間のうち一度は、通しで解く日を作ってください。TOEICは後半の集中力で点が動く試験なので、分割演習だけだと当日にリーディング後半で失速しやすくなります。

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