体温計のおすすめの選び方 2026|測定方式・測る相手・衛生で選ぶ
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まず結論——家庭の主役は「ワキ予測式」、脇役に非接触か耳式
体温計はどれも「体温を測る」道具に見えますが、測っている場所も、表示している数字の意味も実はかなり違います。ワキで測る予測式・実測式は体の内部温度に近づいた値を出し、額の非接触式や耳式は表面や鼓膜の放射熱から推定した値を出します。だから機種を乗り換えると平熱の数字がコンマ数度ずれて見えるのは「故障」ではなく、測っている対象が違うからです。
家庭に一本だけ置くなら、安定して読みやすいワキ用の予測式が無難です。そのうえで、夜中に起こさず測りたい・じっとできない子がいる・大人数を順番に測るといった事情があれば、非接触(額)式や耳式を二本目に足すと回し方が楽になります。一本で全部こなそうとすると、たいてい「速いけど不安」か「正確だけど遅い」のどちらかで不満が残ります。
本記事は一般的な情報提供で、医療上の助言ではありません。高熱や気になる症状が続くときは体温計の数値だけで自己判断せず医療機関を受診してください。価格は時期で動くため具体額は各 EC サイト・店頭の現在表示でご確認ください。
選ぶときに見る軸は四つだけです。①測る場所(ワキ/耳/額)②予測式か実測式か(速さと安定のバランス)③主に測る相手(乳幼児か大人か)④衛生(防水・先端カバー・丸洗い)。この順で詰めていくと、自分の家にとっての一本が自然に決まります。
「どこで測るか」で数字の意味が変わる
体温計選びでいちばん最初につまずくのが、ワキ・耳・額で出る数字が微妙に違うことです。これは精度の優劣ではなく、測っている部位が違うためです。それぞれの目安を頭に入れておくと、機種を変えたときに慌てません。
| 測る場所 | 方式 | 測定の速さ | クセ・注意点 |
|---|---|---|---|
| ワキ(腋窩) | 予測式/実測式(電子) | 予測は15秒〜1分、実測は5〜10分 | 家庭の標準。当て方と密着で結果が変わる |
| 耳(鼓膜) | 赤外線・耳式 | 1〜数秒 | 素早いが、耳道の入れる角度・耳垢で振れる |
| 額・こめかみ | 赤外線・非接触式 | 1〜2秒 | 触れず衛生的だが外気温・汗・距離の影響大 |
覚えておきたいのは、同じ人を同じ瞬間にワキと額で測っても、表示は一致しないのが普通だということ。だからこそ「自分の平熱を、これから使う体温計で・同じ測り方で測っておく」ことが何より効きます。たとえば非接触式で平熱が36.2℃と出る人なら、その機種で37.2℃を超えたら「いつもより1℃高い」と判断できる。基準値は機種ごとに自分で作るものだと考えてください。
予測式と実測式——「速い数字」が出るしくみ
ワキ用電子体温計には、表示までの考え方が違う二系統があります。ここを理解すると、レビューでよく見る「予測だと毎回ずれる」「実測は時間がかかる」という不満の正体が見えてきます。
予測式は“伸び方”から先を読む
予測式は、測り始めの体温の上がり方(カーブの傾き)を内部で計算し、「このまま10分置いたらここに落ち着くだろう」という値を15秒〜1分ほどで先取り表示します。日常使いには十分な速さと精度で、いまの家庭用の主流です。ただし測り始めの密着が甘いと、上がり方がゆるく読まれて低めに出ることがあります。冷えたワキにいきなり当てた直後などがこれです。
実測式は落ち着くまで待つ
実測式は予測をせず、実際の温度が安定するまで5〜10分かけて測ります。時間はかかりますが、当て方さえ合っていれば安定して読めます。多くの機種は予測表示のあと、そのまま外さず置いておくと実測モードに切り替わる「予測+実測」二刀流になっており、急ぐ朝は予測、じっくり確かめたい夜は実測、と一台で使い分けられます。
予測式で「測るたび値が違う」と感じるときは、機種の不良より当て方のばらつきが原因のことが多いです。汗を拭き、先端をワキのくぼみの中央に下から斜めに突き上げ、腕を体に密着させて閉じる。この三点を毎回そろえるだけで、ばらつきはかなり減ります。
非接触・耳式は「速さ」と引き換えに誤差を抱える
感染症の季節になると一気に注目される非接触式と耳式。触れずに数秒で測れる手軽さは大きな魅力ですが、赤外線で表面・鼓膜の放射熱を読む方式ゆえに、環境と測り方の影響を受けやすいという弱点も同居しています。買ってから「思ったより当てにならない」とならないよう、クセを先に知っておきましょう。
非接触(額)式のつまずきどころ
- 外気温に引っ張られる:寒い屋外から帰った直後は額が冷え、低く出がち。逆に直射日光や暖房の吹き出し近くでは高めに。室温に5〜10分なじませてから測るのが基本です
- 測る距離と角度:機種ごとに「額から○cm」という適正距離があります。近づけすぎ・離しすぎ、斜めから当てると値がぶれます。説明書の推奨距離を守るのが地味に効きます
- 汗・前髪・化粧:額が濡れていたり前髪がかかっていると放射熱が乱れます。乾いた額を出してから測りましょう
耳式のつまずきどころ
耳式は鼓膜の温度を読むため体内温度に近い一方、プローブを耳道の奥にまっすぐ向けないと、途中の耳の壁の温度を拾って低めに出ます。子どもは耳を軽く後ろ上に引いて耳道をまっすぐにしてから入れると安定します。耳垢が多いとそこで阻まれるので、続けて二回測って近い値を採用すると安心です。
非接触・耳式は「正確な絶対値を出す道具」ではなく「平熱からの変化を素早く拾うスクリーニング道具」と割り切るとうまく付き合えます。怪しい高さが出たら、最終確認はワキの予測+実測で取り直す——この二段構えが家庭では現実的です。
測る相手で最適解は変わる——タイプ別の正解
同じ「体温計が欲しい」でも、主に測る相手によって正解はまるで違います。家族構成に当てはめてみてください。
| こんな家庭・場面 | 主役の一本 | 足すと便利な二本目 |
|---|---|---|
| 大人だけ・体調管理が中心 | ワキ用 予測+実測式 | —(一本で十分) |
| 乳児・寝かしつけ後に測りたい | 非接触(額)式 | 確認用にワキ予測式 |
| じっとできない幼児 | 耳式 or 非接触式 | ワキ予測式で念のため確認 |
| 高齢の家族の見守り | 大画面・バックライトのワキ予測式 | 非接触式で素早い見回り |
| 家族が同時に体調を崩す | ワキ予測式 | もう一本(取り合い・消毒回しのため) |
ポイントは、非接触・耳式を「主役」にするなら、確認用のワキ式を一本そばに置くこと。スクリーニングで高めが出たときに、落ち着いて取り直せる相棒があるだけで判断が安定します。逆に大人中心の家庭が非接触式から入ると、誤差に振り回されて結局ワキ式を買い足す、という遠回りになりがちです。
一人暮らし・共用・年に数回——使い方の頻度で選ぶ体温計が変わる
体温計は「誰が測るか」だけでなく、「どんな暮らしの中で、どのくらいの頻度で使うか」でも正解が変わります。同じワキ予測式でも、毎朝測る人と年に数回しか出さない人では、重視すべきポイントがまるで違ってきます。
一人暮らしで自分だけが使う場合
自分ひとりで使うなら、衛生面のハードルは一気に下がります。先端カバーや共用時の消毒を気にしなくていいぶん、測定精度と測りやすさに全振りできるのが強みです。おすすめは、ワキ予測式で表示が大きく、ブザーが聞き取りやすいもの。熱があるときは頭が働かず、小さな液晶を目を細めて読むのがつらくなります。
避けたいのは、非接触体温計を主役にしてしまうこと。ひとり暮らしだと自分でおでこに向けて測ることになりますが、距離や角度を自分で保つのは意外と難しく、鏡越しだと数値が読みにくい。体調が悪いときほど雑になり、平熱付近の値がばらつきます。非接触は「ワキで測る元気もないときの補助」と位置づけるのが現実的です。
家族で共用する場合
家族共用では、衛生と回転率が最優先になります。ポイントは三つ。本体が防水(丸洗い可)であること、測定が短時間で終わること、ケースが立てて置ける形であることです。家族が順番に測る朝、ひとり十数秒で終わるか数十秒かかるかは、体感でかなり違います。
そして、家族が多いほど「一本を回す」より「複数本を持つ」ほうが結局うまくいきます。発熱している人の分は専用にして、健康な家族は別の一本を使う。同じ機種を二本そろえておくと、平熱の記録も同じ条件で取れるので比較がしやすくなります。逆に、メーカーも方式も違う二本を混ぜると、「昨日より高い」のか「体温計が違うだけ」なのか判断がつかなくなります。
使用頻度が低い・年に数回しか出さない場合
これがいちばん失敗しやすいパターンです。いざ熱っぽいという日に取り出したら電池切れ、あるいは液晶が薄くて読めない。体温計はほとんどの時間を引き出しの中で過ごすので、「動いていない時間の長さ」に耐えられるかが問われます。
選ぶなら、電池が汎用のボタン電池で、自分で交換できると明記されているもの。電池交換不可の使い切りタイプは、頻度が低い家庭ほど寿命を待たずに買い替えになりがちです。加えて、多機能なモデルほど待機電流や表示部の劣化が読みにくいので、頻度が低いなら機能はむしろ絞ったほうが確実です。
置き場所が限られている場合
洗面所の棚や薬箱の一角に収めるなら、体温計単体のサイズよりケースを含めた寸法で考えてください。ペン型は細長いので隙間に差し込めますが、耳式は測定部が太く、ケースも箱型で場所を取ります。非接触タイプは銃のようなグリップ形状のものがあり、これは引き出しに寝かせると意外な面積を食います。
置き場所で迷ったら「熱が出た人が、寝床から手を伸ばして届く場所に置けるか」を基準にしてみてください。薬箱の奥にしまい込むと、結局体温を測らないまま様子を見てしまいます。
「約20秒」「±0.1℃」——商品ページの数字とマークを読み解く
体温計のスペック表は項目が少ないぶん、ひとつひとつの数字が持つ意味が大きくなります。ここを読み違えると、「思ったより遅い」「表示が微妙に違う」といったズレが起きます。
測定時間の「約〇秒」は最短値であって保証値ではない
予測式の「約20秒」「約15秒」といった表記は、条件が良いときの目安です。ワキが冷えていたり、体温計の当て方が浅かったりすると、機種によっては予測がまとまらず、時間が延びるか予測を打ち切って実測に移ります。カタログ値と実感が違うのは故障ではなく、そもそも予測式が「途中経過から先を読む」しくみだからです。比較するときは、複数機種の秒数を並べるよりも、「予測が外れたときにどう振る舞うか(自動で実測に切り替わるか)」を仕様欄で確認したほうが実用的です。
「±0.1℃」は精度ではなく表示の刻み、精度は別項目
ここは混同しやすいところです。表示単位(0.1℃刻みなど)と、器差や測定精度は別物です。医療機器としての体温計には、決められた温度範囲での許容差が定められていて、スペック表には「±0.1℃(35.0〜38.0℃)」のように、範囲つきで書かれていることがあります。範囲外の高温域や低温域では許容差が広がる表記になっている機種もあるので、高熱時の数字をシビアに見たい人は、この範囲の書き方まで目を通しておくと納得感が違います。
「医療機器認証番号」と「管理医療機器」の表記
日本国内で体温計として販売されているものには、医療機器認証番号が記載されています。商品ページの仕様欄やパッケージ画像の下部に、数字とアルファベットの並びで書かれていることが多いです。これがなく「温度計」「非接触温度計」としか書かれていない製品は、体温を測る用途を想定していない可能性があります。物体の表面温度を測る道具と、体温計として認証を受けたものは別物なので、購入前に必ず確認したい表記です。
その他、見落としやすい表記
| IPX7 など防水等級 | 数字が大きいほど水に強い。IPX7相当なら一時的な水没に耐える設計で、流水での丸洗いがしやすい。防滴止まりの機種を水に浸けると故障します。 |
| バックライト/発光表示 | 暗い寝室で測るときの読みやすさに直結。夜間の測定が多い家庭では実質的な必須機能に近いです。 |
| メモリ機能(〇回分) | 過去の測定値を本体に残す機能。1回分だけの機種と、複数回・人数分を残せる機種があります。経過を追いたいときに効きます。 |
| オートパワーオフ | 切り忘れによる電池消耗を防ぐ機能。頻度の低い家庭ではこの有無が電池寿命を左右します。 |
| 電池型番(LR41/CR2032 など) | 交換可否と入手性を左右する情報。型番が書かれていない場合は交換前提で作られていないことがあります。 |
非接触タイプでは「測定距離」の表記も重要です。「1〜3cm」「3〜5cm」など機種ごとに前提が異なり、この距離を外すと数値が低めに出やすくなります。説明書の距離は目安ではなく条件だと考えてください。
注文ボタンを押す前に、この順番で確認する
体温計は届いてから「思っていたのと違う」と気づいても、衛生用品の性質上そのまま使い続けることになりがちです。だからこそ、確認は購入前に済ませておきたいところ。上から順に見ていくと、致命的なズレを先に潰せます。
- 体温計として認証されているかまず医療機器認証番号の記載を探します。ここがない製品は、体温以外の温度を測る機器かもしれません。ズレていると、そもそも出た数字を体温として扱えず、受診の判断材料にもなりません。
- 測定部位が家庭の使い方に合うかワキ・耳・額のどれか、そして家族の年齢構成に合うかを見ます。ここがズレると、毎回「うまく測れない」ストレスが続き、結局измерение別の一本を買い足すことになります。
- 予測式か実測式か、切り替えられるか予測専用か、予測後にそのまま実測へ移行できるかを確認します。切り替えがないと、平熱を精密に取り直したいときや、予測値に疑問が残ったときの検証手段がなくなります。
- 防水か防滴か共用するなら丸洗いできるかどうかが分かれ目です。防滴止まりを水洗いすると内部に水が入り、表示が乱れたり電池接点が腐食したりします。仕様欄の等級表記まで見てください。
- 電池の型番と交換可否交換可なら型番を控え、入手しやすい規格かを見ます。ここを飛ばすと、必要な日に電池切れで使えず、しかも合う電池がすぐ手に入らない、という最悪の組み合わせになります。
- 表示の大きさとバックライト商品画像で液晶の表示例を拡大して見ます。桁が小さいと、熱で頭がぼんやりしているときや、暗い寝室で読み違えます。「38.5」を「36.5」と読み間違えるのは笑えない事故です。
- 先端カバーが必要な機種か、消耗品の入手性はどうか耳式の一部はプローブカバーが前提です。カバーが専用品で、しかも入手しづらい型番だと、切らした時点で使えなくなります。カバーなしで運用できるか、代替が効くかを確認しておきます。
- ケースの形状と収納性立てて置けるか、洗面所の定位置に収まるか。ケースが大きすぎると引き出しの奥に追いやられ、必要なときに出てこなくなります。
- ブザー音の大きさと消音の可否夜中に子どもを起こさずに測りたい家庭では、消音や音量切り替えの有無が効きます。逆に高齢の家族が使うなら、音が小さすぎる機種は測定完了に気づけません。
- 保証と修理・校正の扱い体温計は経年で数値がずれることがあります。メーカーが精度確認の窓口を持っているかを見ておくと、長く使うときの安心感が違います。
レビューを見るときは、「速い」「正確」といった感想より、どの部位で・誰に対して・どんな環境で使ったかが書かれているものを拾ってください。乳児の耳式レビューと大人のワキ用レビューでは、同じ星の数でも意味がまったく違います。
形・使用環境・保管条件——届いてから困らないための物理チェック
体温計は小さな道具なので「サイズなんて気にしなくていい」と思われがちですが、実際には形状と環境条件でつまずくケースが少なくありません。買う前に押さえておきたい物理的な条件を整理します。
先端の形と太さは、測る相手で意味が変わる
ワキ用の体温計は、大きくストレート型と先端が斜めにカットされた型があります。斜めのタイプはワキのくぼみに沿わせやすく、寝ている子どもや高齢の方に当てるときに角度を作りやすいのが利点です。一方、ストレート型は自分で測るぶんには扱いやすく、洗いやすい。どちらが優れているという話ではなく、「誰が誰に当てるか」で持ちやすさが変わるという話です。
耳式の場合は、プローブ(耳に差し込む部分)の太さが決定的です。乳児の外耳道は細く、大人向けの太いプローブでは奥まで届かず、鼓膜ではなく手前の壁の温度を拾ってしまいます。乳児にも使いたいなら、対象月齢の記載を必ず確認してください。
使用環境温度という、見落とされがちな条件
ほとんどの体温計には使用環境温度(たとえば10〜40℃など)が定められています。これは体温計自身が正しく動作するための条件で、この範囲を外れた場所では表示が信頼できません。冬場、暖房のない廊下や玄関に置きっぱなしにしていた体温計をそのまま使うと、本体が冷え切っていて予測が安定しないことがあります。使う前に室温の場所へ数分置いておくだけで、この誤差は避けられます。
非接触タイプはこの影響がさらに強く出ます。赤外線で表面温度を読む方式なので、本体温度と測定対象の温度差が大きいほどずれやすい。玄関先で使うタイプの運用をしている家庭では、本体を室内に置いておくことが精度確保の第一歩になります。
保管条件と、長期保管で起きること
| 高温になる場所 | 車内、直射日光の当たる窓際、暖房器具の近く。樹脂の変形や液晶の劣化、電池の消耗が進みます。 |
| 湿気の多い場所 | 洗面所の水回りは便利ですが、防滴止まりの機種を湿気にさらし続けると電池接点が傷みます。ケースに入れて保管を。 |
| 薬箱の奥 | 物理的な破損は少ないものの、電池残量の確認機会が失われます。年に一度は点検する習慣を。 |
| 子どもの手が届く場所 | ボタン電池は誤飲事故につながります。電池ぶたがネジ止めか、簡単に開かない構造かを確認してください。 |
アプリ連携タイプを選ぶときの互換確認
スマートフォンと連携して記録を残せる体温計もあります。この場合、確認すべきは対応OSのバージョンと通信方式です。Bluetooth接続の機種は、スマートフォン側のOSが古いと接続できないことがありますし、アプリの提供が終了すれば記録機能は使えなくなります。連携機能はあくまで付加価値と考え、アプリなしでも体温計として完結するかを軸に選んでおくと、後々困りません。
買ったその日に、電池ぶたの開け方を一度試しておくことをおすすめします。ネジ式なら必要なドライバーのサイズも分かりますし、いざ電池が切れた日に工具を探し回らずに済みます。
「正しく測る」が機能より効く——測り方と平熱づくり
高機能な体温計でも、測り方が雑だと数字は当てになりません。逆に、安価な予測式でも測り方をそろえれば十分に役立ちます。お金をかける前に、まずここを押さえてください。
- 汗を拭いてから当てる濡れたワキ・額は気化熱で低く出ます。乾いた肌で測るのが大前提。入浴・運動・食事の直後は30分ほど空けて。
- ワキは“下から突き上げて密着”先端をくぼみの中央に下から斜めに当て、腕を体にぴたりと閉じる。動くと予測がぶれるので、子どもは抱っこして固定。
- 非接触は室温になじませる寒い・暑い場所から移動した直後は避け、5〜10分置いてから。説明書の推奨距離を守る。
- 耳式は耳道をまっすぐに耳を後ろ上に軽く引いてプローブを奥へ。続けて二回測り近い値を採用すると安定。
- 健康なときに平熱を測っておく朝・昼・夜で測り、その機種・その測り方での自分の基準を把握。これが発熱判断のものさしになる。
平熱には個人差があり、同じ人でも朝は低く夕方は高め、と一日のなかで変動します。一般に37.5℃以上を発熱の目安とすることが多いものの、平熱が低めの人にとっては37.0℃でも「いつもよりかなり高い」場合があります。絶対値だけでなく「平熱からどれだけ上がったか」で見ると、体調の変化を早めに拾えます。
感染症シーズンの衛生——丸洗い・先端カバー・回し方
家族で一本を共有する家庭ほど、衛生面の作りで後悔しやすいところです。体調を崩した人を測った体温計を、そのまま次の人に使うのは避けたい。買う前に次の点を確認しておくと安心です。
- 防水・丸洗い対応:先端だけでなく本体ごと水洗いできるタイプなら、使用後に洗ってアルコールで拭ける。感染症の季節はこの差が大きい
- 先端の使い捨てカバー(プローブカバー):耳式・ワキ式の一部は、測るたびにカバーを替えられる。家族を順番に測るときに清潔を保ちやすい
- 非接触式の利点:そもそも肌に触れないので、人から人への接触を避けやすい。大人数を順に測る場面では衛生面で有利
共有する場合は、測るたびに先端を清潔な布やアルコール綿で拭く・人ごとにカバーを替える、といった手間を惜しまないこと。耳式や非接触式はセンサー部に手の脂や汚れが付くと精度が落ちるので、レンズ・センサーをきれいに保つのは衛生だけでなく正確さのためでもあります。
体温計ならではの買い方——電池・予備・シーズン需要
体温計は高額家電ではありませんが、「いざ熱が出た夜に動かない」と本当に困る道具です。価格の安さより、必要なときに確実に使えることを優先した買い方をおすすめします。
電池の種類を先に確認する
多くの体温計はボタン電池(コイン型)か単4電池で動きます。ボタン電池は型番が機種ごとに異なり、いざ切れたときに家のストックでは合わないことがあるので、買うときに型番を控えて予備を一つ用意しておくと安心。電池切れの表示が出たら早めに交換しましょう。非接触式は電池消費がやや早めの機種もあります。
シーズンを外して備える
体温計、とくに非接触式は感染症が流行する冬〜春先に需要が集中し、品薄・値上がりしやすい傾向があります。流行のピークに慌てて探すより、需要が落ち着く時期に落ち着いて選んでおくほうが、選択肢も状態も良くなりがちです。
少しでも得に買うなら、ドラッグストアのポイントデー・楽天のお買い物マラソン・各 EC のセール期を重ねるのが王道です。日用品扱いでまとめ買い対象になることもあります。ただし還元率・付与条件は時期で変わるため、具体的な還元率や上限は購入前に各公式で必ず確認を。型番を決めてから値段とポイントを見比べると、判断がぶれません。
もう一つの体温計らしい買い方が「予備の一本」です。家族が同時に体調を崩すと一本では回らず、消毒のたびに乾くのを待つ羽目になります。乳幼児や高齢の家族がいる、看病で一日に何度も測る、という家庭は、最初から二本構成(ワキ予測式+非接触/耳式)にしておくと、いざというときの取り合いと衛生の不安がまとめて解消します。
よくある質問
機種を変えたら平熱が変わったように見えます。壊れた?
故障ではないことがほとんどです。ワキ・耳・額は測っている部位が違うため、同じ人でも表示値はずれます。新しい体温計を使い始めたら、健康なときに平熱を測り直し、その機種での自分の基準を作り直してください。大事なのは絶対値より「平熱からどれだけ上がったか」です。
予測式と実測式、結局どちらを買えばいい?
日常使いなら数十秒で測れる予測式で十分です。より確実に確かめたい場面もあるなら、予測表示後にそのまま実測へ切り替わる「予測+実測」式が便利。急ぐ朝は予測、じっくり測りたい夜は実測、と一台で使い分けられます。実測のみの機種は5〜10分かかるので、家庭では切替式が扱いやすいです。
非接触体温計は信用していい?
素早く衛生的ですが、外気温・汗・測る距離・直前の入浴や運動で誤差が出やすい方式です。室温になじませ、推奨距離を守って測るのが前提。絶対値を求める道具というより、平熱からの変化を素早く拾うスクリーニング向きと考え、怪しい値が出たらワキ式で取り直すと安心です。
赤ちゃんや幼児にはどのタイプがいい?
じっとできない子には、触れず数秒で測れる非接触(額)式や耳式が向きます。耳式は耳を後ろ上に引いて耳道をまっすぐにしてから入れるのがコツ。より正確に確かめたいときは抱っこしてワキ予測式を使う方法も。非接触/耳式を主役にしつつ、確認用のワキ式を一本そばに置く構成が現実的です。
測るたびに値がばらつくのはなぜ?
体温は時間帯や運動・食事で変動するうえ、測り方のばらつきが大きく影響します。ワキ式は当て方(密着・角度)で、非接触式は距離や外気温で振れます。毎回同じ体温計・同じ測り方をそろえ、汗を拭いて測ることでばらつきは減ります。それでも極端に不安定なら電池や故障も疑いましょう。
何度から発熱と考えればいい?
一般には37.5℃以上を発熱の目安とすることが多いですが、平熱には個人差があります。平熱が低めの人は37.0℃でも「かなり高い」場合があるため、自分の平熱を知っておくことが大切です。高熱や気になる症状が続くときは、数値だけで自己判断せず医療機関を受診してください。
電池が切れたときに困らないコツは?
機種ごとに電池の型番が違うため、買うときに型番を控えて予備を一つ用意しておくと安心です。ボタン電池は家のストックと合わないことがよくあります。電池切れの表示が出たら早めに交換し、表示がおかしいときは電池と測り方を見直しましょう。それでも不調なら故障の可能性もあります。
体温計は家に何本あるといい?
大人中心ならワキ予測式が一本あれば日常は足ります。乳幼児や高齢の家族がいる、看病で何度も測る、家族が同時に体調を崩す、という家庭は、ワキ予測式+非接触/耳式の二本構成が安心。消毒や取り合いのストレスが減ります。流行期は品薄になりやすいので、必要な家庭は需要が落ち着く時期に備えておくとよいでしょう。
体温計は何年くらいで買い替えるべきですか?
明確な使用期限が定められているわけではありませんが、電子体温計はセンサーや電子部品が経年で劣化するため、5年前後を目安に見直すご家庭が多いようです。落として衝撃を与えた、水没させた、表示が欠ける、同じ条件で測っても以前と傾向が違う、といった変化があれば年数にかかわらず買い替えを検討してください。
同じタイミングで測ったのに、2本の体温計で数字が違います。どちらが正しいのですか?
どちらかが壊れているとは限りません。方式や測定部位、器差の範囲内でも0.1〜0.2℃程度の差は生じます。大切なのは、一本を基準に決めて、平熱もその一本で記録しておくことです。基準を固定すれば、絶対値がわずかにずれていても「いつもより高いか」は正しく判断できます。
体温計は水洗いしてもいいですか?
防水表記のある機種のみ、水洗いが可能です。仕様欄にIPX7などの防水等級が書かれていれば流水で洗えますが、防滴止まりの機種を水に浸けると内部に水が入り故障の原因になります。防水でない場合は、消毒用エタノールを含ませた布で先端と本体を拭く方法が基本です。いずれも熱湯や煮沸は避けてください。
電池が切れたまま気づかず、いざというときに使えませんでした。防ぐ方法はありますか?
電池交換ができる機種を選び、対応する型番の電池を体温計のケースと一緒に一つ保管しておくのが確実です。あわせて、季節の変わり目や年度の切り替わりなど、年に一度は電源を入れて表示の欠けや薄れがないか点検する習慣をつけると、必要な日に慌てずに済みます。
※ 本記事は購入価格・キャンペーン情報の参考目的で作成しています。記載のセール日程・ポイント還元率・キャンペーン条件は変更される場合があります。最新情報は各 EC サイトの公式ページをご確認ください。